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Ureのミラクルな毎日

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2008.10.25
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カテゴリ:カテゴリ未分類
デジャブ



ふーっと大きく風が入りました。
それと共に一瞬光に包まれ
身体が浮き上がったようでした…

そしてそこに見えたものは暖かい光いっぱいの庭
ああ、あたたかい…
潮風の匂いがする…
薔薇のアーチをくぐったら
あ、誰かが座ってる…
微笑んでいるようなくちもと…
あ、眩しい!

(あなたはだれ?)
(ここはどこ?)
(そしてわたしは…だれ?)

懐かしいふるさと。
………そう思いました。



車から私に向かって手を振る彼の姿が見えました。
……………白日夢からこの世に戻りました!

「今いくわ~!」
私は大きな声で応え、手を振り…………振ったと思います。



その時何事か、追いかけるように2台の黒い車が入って来ました。
(なにかしら…)
黒い車から次々に黒い男たちが降り
彼を取り囲みました。

家の中から使用人が飛び出しました。
先頭を切って父があわてて出て来たようでした。

黒い団体は彼を連れて行こうとしているようです。
私の父が彼らに何かを叫んでいます。
エントランスの人たちがまるで何かの塊のように暴れています。

彼は私を見上げ、叫びました!
「すぐ帰るよ!心配はいらない!」って。
せいいっぱいの声でした。

そして、私の家族の目の前で彼は黒い団体に連れて行かれてしまいました。
2台の黒い車の爆音と土煙がいつまでもいつまでも、残像のようにそこにありました。

赤いオープンカーはドアが開いたまま残されました…





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Last updated  2008.10.25 23:56:15
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