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うりぼうず

うりぼうず

少年少女もの

 ★「十五少年漂流記」(ジュール・ベルヌ、ポプラ社)
 考えてみれば、世界の名作の類は、ほとんど読んだことがなかった。せいぜいが、ドリトル先生ぐらい。さすがにベルヌは面白い。子どものころに読んだら、さぞやわくわくしながら読めただろう。さすがに、この歳になると、「このぐらいの大きさの孤島に、大型の肉食動物はいないだろう」動物の解体など、かなりの技術がないと、「子どもには難しいのでは」などと、突っ込みを入れながら読んでしまうのは残念だが。でも、子どもたちの対立など、小さな大人としての行動の描写などけっこういい。もちろん、さまざまな限定はつくが。

 ★「赤毛のアン」(モンゴメリー)
 文句なしに面白かった。むかし、家に姉の本として10巻ぐらいのセットであったのだが、なぜか全然読まなかった。「女の読むもの」とでも決めていたのか。
 先日、奥様が子供に読ませるためにブックオフで105円で買って来たものを、めくっていたのだが、一気に読んでしまった。少女の成長の物語として、家族のあり方を描いたものとして、あるいは今までまったく触れることのなかった、19世紀末のカナダ社会を描いたものとして。いろいろな角度から楽しめた。さすがに、名作として読み継がれるものには、価値がある。

 ★「アンの青春」(L.Mモンゴメリー、掛川恭子訳、講談社完訳赤毛のアンシリーズ2)
 十代後半で教壇に立つアン。「大草原の小さな家」(テレビを見ただけだが)、この時代の新大陸の教育は、いったいどんな教育が行われていたのだろう。もちろん、当時の日本も同じだが。多分、学校によって、ものすごい水準の違いがあったのだろう。また、町の教育委員会(理事会)、学校における町の自治など、妙なところに関心が行ってしまう。
 また、死ぬ人の多さ。やはり、死が身近にあった時代なんだとつくづく感じさせられる。


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