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カテゴリ:時事問題、新聞ネタ
驚いた。組み合わせ抽選後の、明徳義塾の出場辞退。はやりの(あまり好きではないが)言葉で言えば、危機管理がなっていなかったということか。
多分、これは学校側が把握した時点で高野連に報告していれば、出場辞退に至らず、監督、部長あたりがクビを差し出すことで(暴力、喫煙の当該選手はムリにしても)選手たちの出場までは出来たのではないだろうか。 それにしても、部員は100人を越え、県外から甲子園出場のためにあつまった、いずれも腕自慢の高校生たちを寮生活させておくのは、並大抵のことではないだろう。大半が野球の技術に対しては、それなりの自信とプライドを持って、親元を離れて高知の山奥(なんて言っていいのかな)まで来て、レギュラーに、いやベンチにすら入れないで卒業していくのだ。そういった選手が、野球で大学へ行けることもないだろう。どんなモチベーションで生活を続けていけるのだろうか(もちろん、悪かったのが、レギュラーでないという根拠は何もないが)。 やはり、ムリがある。妙な比較だが、受験ならば、門戸は恐ろしく広く(東大でさえ、毎年何千人の合格者がいるのだから)、浪人したってそれまでのこと。しかも、受験のときまでは、全員がレギュラーなのだから。 「選手がかわいそう」と、言うのはよくわかる。しかし、同じ寮生活をしていた仲間の行動が、わからなかったわけでもあるまい。そこに、全面的には同情できない部分がある。 今回の事件は、被害を受けた生徒の保護者あたりから漏れたことかも知れない。よく、「保護者が口を出しすぎる」というが、まさにその通り。しかし、少なくとも野球では自慢できる子どもを遠いところまでやって、それで変な扱いを受ければ、何かいいたくなるのもムリはない。やはりこういった体制の学校づくりに無理があったとしかいいようがない。 それにしても、突然、出場枠が回ってきた高校もたまげただろな。3年生など、県大会の決勝で負けて、茫然自失としていただろうに。もちろん、うれしくないこともないだろうが。けっこう、みんなで文字通り「やけ酒」を飲んでいて、それが発覚して・・・なんてことのないことを祈る。 そういえば、昔は春のセンバツで青函連絡船の上で出場辞退が決まったことを知り、青森からUターンした北海道の学校があった。同じくセンバツで選手たちが兵庫県の宿舎に入ってからダメになった九州の学校もあった。この学校の場合など、悪いことをやったのは、野球部以外の生徒だったと記憶している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.05 03:00:46
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