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カテゴリ:時事問題、新聞ネタ
今朝の読売を見て考えてしまった。現在、戦争責任についての特集をやっているが、そのことについて、一面でお断りのような記事が。あの戦争をどのように呼ぶか。太平洋戦争、大東亜戦争、アジア太平洋戦争、15年戦争・・・・第二次世界大戦もあるか。それぞれ、さまざまな思惑で使われているため、どれも採用しづらいとき、「あの戦争」とか「先の戦争」なんていうものまで。
で、その記事によれば、昭和という時代にあったのだから「昭和戦争」という呼称を新たに採用したいとの意思を表明しているようだ。 記事によると、満州事変から45年までをその「昭和戦争」とするようだが、これは、15年戦争(あしかけなので、実質14年に満たないが)の考えに準ずるということなのか。ただ、この呼称を使うと、「戦前」というコトバの定義がかなり限定されたものとなるのだろう。昭和10年も戦前といえなくなってしまう。では、第二次世界大戦の起源をどうするのかということも絡んでくる。一般には、39年9月1日なのだろうが・・・。 ちなみに、記事の中で、これは昭和天皇を念頭においたものではなく、あくまでも昭和という元号の時代に起こったものとしている。しかし、元号と天皇は不可分のものであるはず。しかも、積極的であれ、消極的であれ、彼とのかかわりを抜きにしては考えられない問題のはず。昭和戦争の呼称を使うということは、この問題を避けて通ることはできないはずなのに。だからこそ、あえてかかわりを避けようとしたのだろうか。 そう、きょうの紙面では、かなり大胆に満州事変、から日米開戦、玉砕、終戦の遅れまでだれに重大な責任があったかということを、取り上げていたが、ただ一人記事の中でも名前が挙げられていない人物がいる。その人物こそ、すべての事項に関わってくるはずなのだが・・・・。一般紙で、それに踏み込むことは勇気が要るだろうし、また、最初から踏み込む気はないのだろうが。でも、それに踏み込まない責任問題といわれても・・・。 ついでに言えば、これだけ、「昭和」という時代が戦争に満ち満ちていた、錯誤の連続だった時代であるにも関わらず、4月29日を「昭和の日」とすることに、社説で賛成していたことと、整合性は取れるのだろうか(関係ないといわれれば、それまでなのだが)。 などと、いろいろと考えさせられた紙面でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.13 11:11:20
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