借金だらけでも大丈夫?
アルゼンチンが数年前に経済破綻したというニュースは記憶に新しいと思います。前回の宿題、借金だらけの日本がしばらく大丈夫だと思う理由は?あの頃のアルゼンチンと日本の現状がどう違うのでしょうか?例えばの話・・・・100万円しか持たない国に対して、ある経済力の高い国が100万円を貸し付けたとします。これであなたの国も経済国の仲間入りですね、とか言って自国の商品を売りつけたとします。資金が200万円に増えたその国は、ちょっとリッチな気分になってついつい憧れの商品を買ってしまったとします。残金が半分になったところに、そー言えばこの間貸してあげたお金を返してくれない!といって強制的に回収してしまったとします。しかも高い金利を払わせた後に・・・・本来の国と国との関係ではココまで露骨なことはしないにしても、他国からの借金で何とか乗り切っている国は同じようなことが起こってしまうリスクがあります。日本では・・・・日本の借金の相手は世界的に裕福とされる日本国民です。要するに、身内からの借金なのです。今月お使いなくなったから、母ちゃんまた貸してよ!ってな感じでしょうか?国民全員が金返せ!ってことになって国が破綻してしまったら、大変なことになっちゃうでしょう?じゃ、一部の人が金返せ!ってことになったら、じゃ、横の人に借りるからいいよって具合に・・・・貸してって言っている状態はまだ大丈夫な状態かも。その時点では返す気はあるんだから。そのうちに国が借金を踏み倒すために、ハイパーインフレを起こすんじゃないか?100万円の借金も、インフレ率を10倍にしたらただの10万円の借金じゃん。という感じに。けれども、このリスクもしばらくは考えにくいようです。ハイパーインフレで国民が一斉に貧乏になったら、最大の収入源の税金を誰が払ってくれるの?これは先程と全く逆のパターン。結局身内でお金の貸し借りをやっている間は、持ちつ持たれつの関係のままズルズルと・・・・お互い我慢が出来る範囲までは問題は先送りに・・・・・しかも日本は世界有数の外貨保有国らしい。国民から借金する一方で外貨をかなり貯めこんでいるという噂も。円が弱くなっても大丈夫なようにリスクヘッジしてくれているようです。それよりも問題があるとすれば日本の人口問題でしょう。団塊ジュニアが消費のピークを終える、あと10年後の世界。この話はまた次の機会に・・・・だんだんと資産運用の世界から離れてないか・・・・・?