彫刻と絵画
昨日の日記の続きみたいな感じですが、美術館に行ってよく見るのは彫刻よりも絵画のほうが多いです。むしろ、自分の中で絵画への比重が大きいですね。多分絵画のほうがより幻想的なモチーフを扱うからかも知れません。彫刻を目的に行ったのは、いつか国立西洋美術館でやっていた『ロダン』を中心にした特別展示でした。その時分かったのですが、彫刻には彫刻の鑑賞のやり方があるんだということです。絵画はそれこそ額に入れられて表面的なものですが(エッシャーのトリックアートというのもありますが)、彫刻はそれこそ触られるんです(もちろん美術館では触れてはいけません!)。そこには三百六十度どこからでも楽しめる、一つに芸術作品があるんですよね。絵画の百八十度の空間では得られないものがあるんです。あとは、人体を彫刻にした時の筋肉の躍動感というんでしょうか。そういうのです。本当にそれこそたくましい、というのが分かるんです。でもかなり自分の鑑賞スタイルは変わっているかもと思います。さすがに美術館で、一つの彫刻の周りはくるくる周りながら、作品を見ている人は少なくとも、私が行った時にはいませんでしたから