沖縄集団自決の教科書記載の問題について
沖縄で軍人が集団自決を強制したかについて教科書検定が問題になっています。記述問題は確かに大切です。より正確な歴史を後世に伝えることは大切です。間違った、もしくは必要以上に誇張、消極的記載された文章は、それを見る人間の思考を時に偏見というロープで縛り上げてしまうかもしれないからです。でも重要なことがもう一つあると思います。自分の記憶では、小、中、高と歴史の時間で、第二次世界大戦~現代までを勉強した記憶がありません。高校では日本史を選んだので、世界史を選択した人は第二次世界大戦をやったかもしれませんが(それに学校によっても違うと思いますけれど)、とにかく、第二次世界大戦の詳しい歴史は知りません。まともに勉強するのは受験の時で、その時には沖縄集団自決については意識を払いません。今年度は、ニュースで取り上げられるほどに大きな問題になっていますから、様々な試験で教科書検定についての問題はあるかもしれません。とにかく、何が言いたいかと言えば。要するに、教科書に記載するんだったら、そこまで教えられるよう教育速度をあげるか、現実の教育現場の改革を並列してやらねばいけないと思います。歴史好きなら教科書を暇なときにぺらぺらめくるかもしれませんが、そうでなければ、教科書なんてそれほど見ないと思います。教科書や一般の書籍は読んでなんぼです。読まなければ、いくら教科書の隅っこに『この教科書は再生紙を利用しています』と環境に気を使っていたと思われる記載をしていたとしても、そんな読まれるのかどうかも定かじゃないものを生産すること自体が無駄、ということになりかねません。