フィギュアスケートを死なせたくない……（ブログ版）

城内実衆議院議員がブログで書いた浅田真央選手の記事が「炎上」し、城内議員はブログで謝罪したそうだ。

以前にも書いたが、城内議員はブログ上で

「韓国のキム・ヨナ選手がどうみてもだんとつであった。悔しいがとなりの韓国にわが日本は完敗した。僅差やどんぐりのせいくらべの金と銀ではない。大差の金と銀であった」（引用）

「在日外国人の地方参政権問題、竹島の領土問題などに関しては、お隣の韓国に譲歩することはできないが、今回は心から韓国のみなさんにおめでとうございます、さすがです日本は完敗しましたと言いたい」（引用）

「しろうとの私が見ても顔の表情も含めて文句のつけようのない完璧な演技であった。だんとつの圧勝というのもあれこれ文句のつけようんがないから気持ちがいいものだ。私の選挙もこれからもそうでありたい」（引用）


などと書いた。

それに対して

「浅田さんは初めてのオリンピックで国を背負って頑張っているというのに、そういう言葉のかけ方はどうなんですか」
「これまで浅田真央がどんな仕打ちに耐えてきたか知らないのですか？」
「韓国に日本は完敗した…なんて考えないといけないんですかね？」
などの批判が1300近く投稿された。
など1300もの批判的なコメントが付いたが、城内議員は反論。

「いつから日本人はこれほど礼儀知らずになったのだろうか」

「なんという言葉尻をとらえての罵詈雑言のオンパレード。人のブログのコメント欄に書きたいほうだい。いやあ驚いた。いつから日本人はこれほど礼儀知らずになったのだろうか」

さらに火に油を注ぐ結果となり、ブログは炎上。最後には

「私のブログでのいくつかの発言が誤解を招くものであったこと、また、多くの方の気持ちを逆撫でするものであったことを認め、この場でお詫びするとともに、重ねて私の真意をお伝えしたいと思います」

謝罪文を掲載した。

城内議員は「私も浅田選手のファンであり、金メダルを取れなかったことが非常に残念だったことであのような冷静さを欠いた文章になった。4年後のオリンピックでは「ダントツの圧倒的勝利を掴む」ため、国を挙げてしっかりと選手を応援し、ルールも日本選手に不利にならないよう働きかけるべきであり、今回の結果を反省材料にしなければならない、というのが真意だった」と弁明。


あの文章のどこが上のような意味になるのだろう？
浅田選手のファンであるなら、キムヨナだけでなく、真央ちゃんの功績も讃え、
労いの言葉の一つでも述べるべきであろう。　
国を背負ってがんばった選手に対する祝福や思いやりの欠片もない文章だった。


さらに城内議員は続けた。

「ただ、浅田選手の努力は認めるが銀メダルは銀メダル。「完敗」を認める事は重要で、「ルールのせいとか、置かれている環境のせい、など責任逃れをするような議論はよろしくない。全ては本人の努力と結果」と語る。

努力に努力を重ねて勝ち取った銀メダルを「完敗」と……？
しかも、今まで選手達がどれほどの不条理に泣かされてきたかを知らずに
『自己責任論』に持ち込む。

「結果は結果。負けは負け。全ては本人の責任。終わったことを蒸し返さない」
というのを日本人の美徳と勘違いしているのだろうか。

何も言わずにきた事が、今のこの結果。
そして、何も言わないままならば、四年後も同じこと。
言うべきことは言う。正すべきは正す。
それにもせずに、簡単に次に期待などと言わないで欲しい。

「何も言わない国・日本」だからこそ、イルカ漁の隠し撮り映画がアカデミー賞を取り、世界のバッシングの的にされるのだ。

今回のキムヨナ疑惑に対して、日本のマスコミはスルー。
「キムヨナ大絶賛」、「真央完敗」を繰り返す。

日本国民を守るべ議員までもが、「キムヨナ大絶賛」「真央完敗」のイメージ戦略に協力しているかのように見える。

城内議員は金の力と権力に屈したのか。

ではなく、本当に心から思っていることを述べたのだとすれば、あまりにも不見識。

自分の目で見て、頭で考えようとしない……マスコミの放送を鵜呑みにする愚か者としか言えない。
そんな人間に自分たちの代表として、物事の判断やルール作りを任せることなど出来ない。


しかも城内議員と言えば昨年、眞鍋かおりさんを無断でポスターに使用したとの問題で世間を騒がせた人。
双方に行き違いがあったというが、早い段階で謝罪なり手を打つなりすれば、そのような大きな問題には発展しなかった。
危機管理が全くなっていない。
そもそも、女性タレントを使って人気取りをしようという根性が情けない。


「キムヨナの圧勝を気持ちがいいもの。私の選挙もそうでありたい」と言った城内議員。

汚い裏工作で勝利を掴みとることを目指す議員に、私は投票などしない。