フィギュアスケートを死なせたくない……(ブログ版)

2010/04/02(金)20:46

村主章枝選手、ただいま就活中!?

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現役続行をかけ所属先を求め企業回りを行っているそうです。 3月いっぱいにスポンサーが決まらなければ現役続行は無理とのこと。 「氷上のアクトレス(女優)」といわれる村主選手。 「顔で演技している」などと酷評する人もいたが、顔にと止まらず全身で指の先まで神経が通っていた。 2002年のソルトレイクオリンピックのフリーで滑ったベートーべンの「月光」……あの演技には感動した。 http://www.youtube.com/watch?v=X06Gkm1w_yU 曲調がスローな部分をしっとりと切なく、速い部分をキレのある動きで見事に演じ分けていた。 バンクーバーのEXで「タイスの瞑想曲」を滑ったキムヨナを「緩急つけた素晴らしい演技」と評した解説者がいたが、あのだらだらとして、もったりとやる気のない演技のどこが?と思った。 遅い曲を表現して踊りきれるのは真に実力のある者だけ。 バレエでもゆっくりした曲の方が格段に難しいのだ。 キムヨナは007のような速い曲で誤魔化すことはできても、ゆったりとした曲を情感込めて踊りきることはできない。 休憩を多くいれ、お色気ポーズや視線で誤魔化しているが、スタミナ不足のせいか、最後の方はいつもダレてしまう。 村主選手の後半、疲れが出るところでの激しいステップ、そしてラストの高速スピン! これは誰にも真似できない。世界一だと思う!! 村主選手のソルトレイクの月光は「緩急をつけた素晴らしい演技」というにふさわしいものだった。 演技力・表現力という点で比較してみると、やはり、キムヨナは表面だけの薄っぺらさにか感じられない。 浅田選手と比較した時も感じたが、やはりキムヨナは「世間受けするお色気アイスショー」の出演者にしか見えない。 しかも、演技力を高く買われているものでも、決して新しいことをせずに同じことを繰り返すキムヨナに対して、村主選手は「衣装」「音楽」を含め、常に新しいことに挑戦し、演技力・表現力の幅を広げようとしている挑戦者だ。 それに対する評価は様々だろうが。 浅田選手と同じ、村主選手は間違いなく「芸術と技術の極限まで登ろうとする真のアスリート」だ。 ソルトレイクやトリノの時には村主選手の演技力・表現力がもう少し評価されても良いのにな、と思ったものだが。 美しさ重視の今回のバンクーバーに出ていたら、村主選手は評価されていただろうか? 否……だろう。 点数が滅茶苦茶な女子はともかく、比較的(!)まともだった男子の方でも、完成度の高く、非常に美しかったジョニーウィアー選手の低すぎる点、完成度も低く、美しさにかけていたチャン選手(カナダ)が高得点を得たことを考えれば、やはり「問題の加点は演技内容ではなく、メダルを取るべき人についている。 チャン選手やロシェット選手は地元開催だから高得点が出たとか、ロシェット選手に関しては直前の不幸に同情が集まったのだと言う意見もあるが、キムヨナほどではないにしても、彼らカナダ勢が得点が高いのはいつものことだが。 フィギュアの採点の荒れ方や、優れた若い選手がどんどんと迫ってくる中、「村主選手はもう限界なのでは」という意見もあるが、個人的はがんばって欲しい。 村主選手自身は所属先が決まれば、来年3月に東京で開催される世界選手権出場を目指し、「アラサーの星になりたい」と話しているそう。 「アラサーの星」……ぜひなってほしいものです。

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