カテゴリ:酪農のお仕事
我が家の牛舎にはこのごろ生まれたメス子牛が
並んで繋いであります。 「ほのか」と「のりか」は隣同士。 お互いの成長を競うようにぐんぐん大きくなっています。 ミルクの時間ともなれば、二人ともこちらに向かって 大きな声で「早く早く」の大合唱。 待ちきれないのりかはいつもホルダーのバケツに 足を突っ込んで思いっきり伸びています。 おいおい、バケツの水は飲み水で 手を洗う場所じゃないんだから・・と いくら言っても聞きません。 前足だけでなく後ろ足まで突っ込んで、 いつも飲み水のはずのバケツの水は 敷き料だらけ。 のりかさん、あんた、フルコースじゃないんだから、 いくら手を洗ったってちぎって食べる料理は出ないのよ。 だいたい、アンタ、食事は口で直接だろ。 のりかなんてセレブな名前をつけたせいか、 とってもお上品なのりかさん。 だけど、ちょっと違う・・・ その食事中ののりかさんをじっと見て待っているのが ほのかちゃん。 ほのかという名の割にはなかなか活発です。 待ってもなかなか来ないミルクに、痺れを切らし、 とうとうホルダーの下に頭を突っ込み どーんとひっくり返します。 名づけてちゃぶ台返し。 水の入ったバケツとスターターの入ったバケツは 見事に逆さにひっくり返って床の上。 さらに、それだけでは足りず、 バケツを踏みつけ、蹴飛ばして、 ついでに自分もひっくり返ったりして。 ようやくミルクを飲む頃には息も上がるわ、 嬉しくて顔を突っ込むわで、 バケツを押さえるのが大変。 ぐいぐい飲んで、更に突き上げる。 私の手は、いつも突き指の危機に瀕しています。 飲み終わってもまだ興奮冷めやらぬほのか。 新たに用意した水とスターターをまたまた ひっくりがえす。 アンタね~~、元祖ちゃぶ台返しの星一徹様だって 一回しか返してないんだぞ。 かくして、ワタクシはのりかとほのかのために 何度も水道まで往復する羽目になるのです。 なんか、手段を考えなくちゃね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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