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テーマ:山歩きの楽しみは・・(374)
カテゴリ:テクテク登る話
道南の狩場山にソロで山歩きに行ったときにそれは起こりました
平日でしたし台風が接近中の雨予報だったせいか お花が綺麗なので有名な狩場山も入山者は私の前にはわずかに2人 天気が早朝から怪しくなっていく中 ソロの強みで軽快に駆け上って汗かいてから 島牧の道の駅横のフロにでもはいろうとそればかり考えて 私はガンガン飛ばして駆け上がっていきました 途中雨がぱらぱら落ちてきて あっという間にザーッと強く降り出して来てしまい なかなか激しい降り方になってきました 5合目と7合目あたりで降りてきた2人とすれ違い 私もピーク踏みつけた後 即下山を開始しました 『あ~ なんにも 景色は見れなかったなぁ 』 残念には思いましたが弁当もあけず カメラも出さず心はすでに温泉へ飛んでいます 5合目あたりまで降りてくると雨はうそのように晴れ 薄曇りながらまずまずの空模様になってきました お腹は減ってましたがこの山は低山ですし 途中にはあまり良い休憩ポイントはありません 雨がやんだのでペース落としてのんびり歩きながら 大好きなドライフルーツかじって 500のペットボトルでお茶をのんでおりました 周りは背の低い高さ1メートル位の笹薮です あまり良い景色ではありません 雨がやんだのでゴアのフードはねあげて立ち止まった時 周囲がなんと言うか無音である事に気づきました 雨の音もなく 虫の音もなく 鳥の声もなく 風の音もなく なんとなく虫の知らせか嫌な感じがしました その時目の前に熊さんが のそっ て感じで出てきたのです 全身から ざーっ と血が引きました 熊は遠距離なら何度か見てるけどこれはいわゆるヤバイ距離 逃げたらヤラレルと思っても体が固まって動けません その時 熊さんはこちらに気づいてグッと体の向きを変えて ガッ って感じで唸ったんです (T_T) ひ~っ 犬とは違った大迫力! 私は背中に軽いザックを背負い お腹に小さなウェストバックを巻いていました (カメラや軽食が入っています) 道南は熊さんは多いしソロの平日なので カウンターアソールト(唐辛子スプレー) は持っていましたがウェストバックの中でした 後ずさりしながら転んだり刺激したらくるだろうな なんて妙に冷静な考えが浮かんでいました クマさんは首振って目線あまり合わせません で、でも 私は怖くて目を離せません 持っていたペットボトルが邪魔でバック旨く開けれず 血圧が限界まで上がっていたと思いますが ザックからスプレー出して安全ピン指ではじいた時に 熊さんはゆっくり首振りながら距離を詰めてきました 刺激しないほうが 良いのでは? このまま後ずさりして回避したほうが安全では? だらだら冷や汗流しながら考えましたが 熊さんのふっとした動きにつられて がーッ と噴射しました 正直言ってクマさんあまりひるみません キンチョ-ルかけた虫の様子とは全然違います 『なんだよ~っ ん~っ??』って感じで顔そむけただけです こっちは ギャーッ です もう ヒーッ です Σ( ̄∇ ̄||| でも そのあとクマさんはのっそり向き変えて笹薮に消えました 消えたと言ってもまだすぐそこにいるかもしれません 笹薮は揺れません そんなに藪は高くないのに頭も見えません 下山路は向こうですが山側の方へ私は後ずさりしながら 背中を見せないようにじりじり後退していきました かなり後退してクマの消えた右の笹薮睨み付けて長い時間が過ぎ 私は意を決して前進し 先ほど遭遇した地点を通り抜け ゆっくり ゆっくりと下山を開始しました 気はせくけど急ぎ過ぎないように 道はまっすぐな下り坂です 前の見通しはよいけれど両側笹薮で 何処から出てきてもおかしくありません 心臓が飛び出しそうな思いで下る時間のながかったこと 駐車場が見えて愛車のでかい姿が目に入って時は 本当にほっとしました でも下山届けに書き込む余裕もなく愛車の扉を開けて もどかしくキーを差込ディーゼルエンジンをゴウンッと響かせた瞬間 背後の笹薮がザザザッ!!と揺れて何か大きな生き物が離れていきました もうザック背負ったまま無理やり乗り込み 車のドアを閉めて窮屈な姿勢のまま笹薮睨み付けました その後はあたりは静かなまま 車で登山届けのボックスの横にギリギリまで寄せて 降りずに手書きのメモで顛末と注意書きを登山届けの ページにはさんでその場を後にしました 後をつけてきてたのかなぁ? 襲う気になれば簡単にやれただろうに どんなアレでついてきてたんだろう 気配も笹の揺れもわかりませんでした 怖かったなぁ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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