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カテゴリ:スタートレック
彼は非常にユニークなキャラクターで感情を持たないアンドロイドとして設定された。
そして彼には『兄』がおり、同じくアンドロイドで、全く同じ姿をしたローアと言う兄だった。
このローアと言う人物は非常に興味深い。
データと同じく高い知性と強靭な肉体を持ち優れたアンドロイドとして設定されたのだが、いかんせん経験がないことから非常に人格が未熟だった。
未熟な人格が災いし彼の住んでいたコロニーで結局彼は嫌われてしまう。
あからさまに自分の優れた能力をひけらかす為だったのだ。
それにより周りの人たちのコンプレックスを逆なでする形になったのだが、その意味が分からずに最終的にコロニーの人たちから嫌われてしまうというキャラクターであった。
そして彼を作ったスン博士が彼を分解し「後々修理する」と言うつもりでいたのだがローアの放った結晶生命体の襲撃によりその思いは夢と消えた。
テレビによく出るロボット・アンドロイドは必ず高性能のコンピューターを装備し、人間の都合の良い協力者として登場することになっている。
しかしこのローアと言う存在は人間に近い本当のアンドロイドというものがどういったものになるのか?という可能性をついたと言う意味で非常に興味深いキャラクターになった。
素直すぎる人格に個性がないという部分と、人格的な未熟さと正直すぎる部分が表現された実に興味深いキャラクターでした。
しかし、彼の思いとは逆に彼はどんどんと犯罪行為を行う様になってしまう。
高い知能指数と共に、未熟すぎる人格の起こすトラブルが大きな問題=犯罪となっていくのだった。
日本のアニメ・特撮には登場しない『大人の世界の未熟なアンドロイド』 という部分を非常に良く描いています。
彼を修理できるなら、修理してあげたくらいに未熟なローア。
彼を見て初めて気が付く人間の問題点でもあったのです。
ローアこそ、人間の縮図と言っていいのかもしれませんね。
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