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2024.04.15
カテゴリ：観光産業
このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。 外国人観光客が増えている。日本人の国内旅行客も増えている。世界の調査会社が挙って 旅行客の増加はコロナ前を超えると発表している。 フランスは今年外国人観光客を1億人と見込んでいる。日本も訪日客はコロナ以前を超え る勢いで増え続けており、各地でオーバーツーリズムが発生している。 国や地域によっては「来ないで！！」と宣言したりして、観光推進派と対立するケースも ある。域外ナンバーの車を排除するために駐車料を高くしたりするケースもある。 そこで国は「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」を立 ち上げて、地方公共団体を対象に公募し、当該事業に補助率3分の2、上限8千万円の支援 を行うこととなった。 その第1回目として次の20の地域が選定されている。以下転記。 ① 申請主体：北海道倶知安町 地域；ニセコエリア 内容：オーバーツーリズム解消に向けたタクシー活用「ニセコモデル」実証事業実施 計画 ② 申請主体：北海道美瑛町 地域；美瑛町 内容：美瑛町エリアにおける交通渋滞緩和事業計画 ③ 申請主体：青森県 地域；奥入瀬 内容：オーバーツーリズムがない”未来の奥入瀬”実現事業 ④ 申請主体：山形県山形市 地域；蔵王 内容：エリア全体での観光客の適切な需要管理による、世界に誇れるスノーリゾート “世界の蔵王”の推進事業 ⑤ 申請主体：埼玉県川越市 地域；川越 内容：川越市におけるオーバーツーリズム対策事業 ⑥ 申請主体：東京都台東区 地域；浅草 内容：台東区浅草地区における持続可能な観光地づくり事業 ⑦ 申請主体：神奈川県鎌倉市 地域；鎌倉・藤沢 内容：鎌倉市・藤沢市エリアにおけるオーバーツーリズムの未然防止・抑制による持 続可能な観光推進事業 ⑧ 申請主体：神奈川県箱根町 地域；箱根 内容：箱根エリアにおける混雑平準化および道路渋滞緩和推進事業 ⑨ 申請主体：新潟県佐渡市 地域；佐渡 内容：持続可能な佐渡観光の推進に向けた受入環境整備事業 ⑩ 申請主体：山梨県 地域；富士山（吉田口） 内容：富士山吉田口における安全登山環境確保に関する事業計画 ⑪ 申請主体：静岡県 地域；富士山（富士宮口、御殿場口、須走口） 内容：富士山（富士宮口、御殿場口、須走口）における安全登山確保に関する事業計画 ⑫ 申請主体：岐阜県白川村 地域；白川郷 内容：白川郷観光最適化デザイン計画 ⑬ 申請主体：京都府京都市 地域；京都 内容：市民生活と調和した「持続可能な京都観光」の実現に向けた観光課題対策推進事業 ⑭ 申請主体：奈良県 地域；奈良公園・山の辺の道 内容：「奈良公園」及び「山の辺の道」エリアにおけるオーバーツーリズム対策事業 ⑮ 申請主体：和歌山県高野町 地域；高野山 内容：聖地高野山の交通渋滞の緩和や持続的な参拝観光地の創出に向けた取り組み ⑯ 申請主体：島根県出雲市 地域；出雲大社 内容：出雲大社周辺エリアにおける渋滞対策及び持続可能な観光推進事業 ⑰ 申請主体：広島県廿日市市 地域；宮島・宮島口 内容：宮島・宮島口エリアにおけるサステナブル・スマート観光推進事業計画 ⑱ 申請主体：高知県いの町 地域；仁淀川流域 内容：にこ淵を中心とした仁淀川流域のオーバーツーリズム対策 ⑲ 申請主体：熊本県阿蘇市 地域；阿蘇 内容：「サステナブルな阿蘇」で旅行者も地域も潤う環境トライアル ⑳ 申請主体：沖縄県竹富町 地域；西表島 内容：西表島における立入制限エリア導入を核とした持続可能な自然体験型観光推進 計画 内容の詳細は申請主体の各団体のページを参照いただくとして、ここに列記した公共団体 の地域はすでにオーバーツーリズム対策をされているが、国の補助3分の2を活用してさら に対策を進めてもらいたいと思う。 私はオーバーツーリズムにならないように、観光地域の側が対策を立ててもらうのは賛成 だが、アメリカのニューヨーク・タイムズ紙が発表した「2024年に行くべき52カ所」で、 世界各地の旅行先の中で山口市が3番目に選ばれたように、 日本も持続可能な観光推進事業として、観光客側に広く、観光マナー向上のＰＲもしてい ただき、分散化を推進し、デジタル技術を活かして混雑情報の適正な広報をしていただき たいと思っている。
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最終更新日
2024.04.15 10:00:13
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