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うたたね通信社 ~活字中毒主婦の日常~

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2006.12.06
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 仕事終わってから映画を観て来ました。
 東野圭吾原作の『手紙』です。

 弟の大学進学のお金が必要になり、切羽詰って泥棒に入った家で家人と出っくわしために殺人を犯してしまった兄。
 父も母もおらず、たった二人の家族でした。

 兄は刑務所で服役。
 弟は進学をあきらめ就職。
 けれど、世間の目は冷たく、隠しても隠しても「殺人者の家族」として執拗に追われ、転職、引っ越しを繰り返す弟。
 頑張ってもむくわれず、恋人とも別れることに・・・。

 原作は単行本が出たとき(2003年刊)に読んでいるので、はっきり言って細かいところは忘れてしまっています。
 ただ、どうにもやりきれない思いが残る物語なので、実はあまり好きな作品ではありませんでした。

 どっちかと言うと、読み終わって「スッキリ!」するのが好きなので、ご都合主義と言われてもハッピーエンドが大好きな私なのです。

 でも、「好き嫌い」と「良し悪し」は別のところにあって、いろいろ考えさせられる作品なので、まだ原作を読んでいない方、映画を観ていない方にはオススメしておきます。
 原作では「モヤモヤ」だけが残りましたが、映像と音楽でヤラれましたね~。
 私はラストより、直前の弟が被害者宅へ詫びに行き、被害者の息子と対峙するシーンのほうが泣けましたが。

 原作も映画も、ある意味ラストは「中途半端」です。
 このあと、この兄弟はどうなるんだろう。
 物語はここで終わっても、生きていくことは続いていくのだから。

 それにしても・・・沢尻エリカの不自然な大阪弁が気になって気になって、映画に集中できなかった~~!!
 あの大阪弁が完璧だったら、きっとボロボロに泣いてたと思うんだけどなあ・・・。











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Last updated  2006.12.10 14:53:37
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