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テーマ:人間関係(922)
カテゴリ:もやもや・いらいら・後ろ向き
(すみません、見苦しい日記です)
どうしても許せない奴がいる。 何度もぶつかり、お互い譲らなかった。 奴の考えがが間違っている、とは言わないが、私とは全く違っていた。 奴は、「ここは自分ののテリトリーだから、自分のやり方に従え」と言う。しかし私が入ってきて、状況が変化しているのだから、全てを以前のままで通すには無理がある。そう訴えると、「後から入ってきて、女が偉そうに言うな」と奴は言った。 いつかわかり合えると期待もしたが、争う度にどんどん溝は深まっていった。もうだめだと思いながらも、3年は我慢しよう、5年は我慢しようと自分に言い聞かせた。その間、誰もいない空間で奴の椅子を蹴り倒したり、台所で包丁を床にたたきつけたりもした。 「女は感情で物を言う」といわれて理屈で返した。言い返せなくなると奴はいつも「わしに文句言うのは10年早い!」と言い捨てて、その場を去った。 「あんたが来てからろくなことがない」 「あんたみたいな親をもって、子供がかわいそうだ」 「あんたは疫病神だ」 という奴の方がずっと感情的だと思う。先に怒り出すのは必ず奴だった。 奴の子供(とっくに成人していた)が私に危害を加えようとしたことを、奴に言ったらこんな答が返ってきた。 「ほんなら部屋の鍵かけとけや」 「かけてますっ。」トイレに行くのにもあたりの様子をうかがっていた。 「ほう、そうか」 これ以上我慢する必要はない、と思った。 その場で奴と決別し、今は一応平穏に暮らせている。 あのときどうすればよかったのだろうと時々振り返るけれども、何度考えても許せない。 これまでのいろいろなことが積もり積もっている。どこで何をしていようが知ったことではないが、二度と会いたくない。奴が崖っぷちに手をかけて今にも落ちそうでも、私は無視して通り過ぎるだろうし、奴も何も言わないだろう。 思い出す度に腹が立つけれど、年月と共に少しずつではあるが風化している。今さら仕返ししようなどとは思わないし、このまま静かに封印してもいいかと、思い始めていた。 その「奴」が、年齢を重ねてすっかり弱り、別人のようだという。 そう遠くないうちに、顔をみることがあるかもしれない。 どんなに弱々しい姿になっていようとも、いたわりの言葉などかける気はない。口を開けばろくなことは言わないだろう。 やっとできたかさぶたを、また剥がすようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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