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カテゴリ:夫
流行りものにはまるで関心がないだありん。
高校の頃も、芸能人の話題で盛り上がる女子(の一部)を、うっとうしそうに見ていた。 ある日の放課後、アイドルの名前を片っ端から挙げて、「○○知ってる?」と尋ねてみた。80年代、アイドル全盛期だった頃だ。 ほとんど「知らん」だった。TVを見ていない訳じゃない。本当に、関心がないんだ~とヘンに感心した。最後に「じゃあ、松田聖子は?」と聞いたら、「それは知ってる。」しばらくして、「うわ~、しってる、知ってるわ。イヤや~」と騒ぎ出した(ファンの方、ごめんなさいね)。 何がそんなにイヤなのか聞いてみた。 だありんにとっては、アイドルなんてどうでもいい領域で、そんなものに関心を持つ人は軽蔑の対象だった。自分では関心を持っていないつもりだったのに、そこに身を置く人物の名前を知っていることがたまらなく嫌だったのだ。松田聖子が嫌いなのではなく、彼女の名前を知っている自分が嫌いだと、頭を抱えながら話していた。 「そんなに嫌やったら見ぃへんかったらええやん」 脳天気な私は、だありんの複雑な気持ちがよくわからず、簡単にそう言った。 「違うんや~」と、だありんは続けた。 「見ない」というのは「意識して見ないようにする」ということなので、頭の中で「見ない『対象』を認識していることになる。自分で「どうでもいいこと」と言いながら、実は認識している、私(だありんはその頃自分のことを「私」と言っていた)は認識すらしたくないのだ、というようなことを小難しく説明された。 「でも、たけしやさんまは知っててもいいんや」と言ってみた。 「人には『さん』をつけなさいよ」ひょうきん族の時代だ。一生懸命仕事をしている人を、呼び捨てにするのは失礼だ、と。思わぬ返答に何だこの人は?と思ったけれど、それ以来私もTVに出ている人を「さん」付けで呼ぶようになった。 今は、子供のおかげで免疫ができたようだ。お姉ちゃんは大塚愛さんが好きらしい。横でおチビが♪わらって~、わらあってえ~、あ~たしさくらんぼ~♪と歌うので、だありんの頭にはこの曲が彼女の曲だとインプットされている。が、昔のように頭を抱え込んで自己嫌悪に陥ったりはしていない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 18, 2006 09:22:26 PM
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