空のオルガン

　７月です。夏休み前です。学校関連の用事がいくつかあります。個人懇談やPTAの集まりや、その他もろもろ。

　先日も保護者の集まりがあって、行ってきました。
　「○○について、皆さんのご意見をお聞かせ下さい」と司会が言っても、みんな黙っています。指名されると、一言二言、話します。

　私、この雰囲気になかなか慣れません。
　学校関係に限らず、何かの集まりで積極的に話す人って、（私の周りには）いません。
　何か話すことがあるから集まっているんでしょうに。本当に意見がないならともかく、指名されて言うなら初めから言えばいいのに。
　閉会してから、後の井戸端会議でごちゃごちゃいう人はいます。

　小学校でも、先生が「はい、これについて意見のある人」と聞くと、低学年のうちは競うように「はい！はい！」と手をあげますよね。それが学年が上がるにつれて、わかってても手をあげないようになっていきます。何でなんでしょう？恥ずかしい？意見をいうことの何が恥ずかしいのか、よくわかりません。

　それぞれ忙しい中、わざわざ時間を作って集まっているのだから、活発な意見交換をすればいいと思うのです。「何か言われたら嫌だし・・・」じゃなくて、それは話し合いの始まり。賛成であれ、反対であれ、いろんな人の意見が聞けるのはよいことだと思います。意見が出なければ、その次の「では、どうしますか？」につなげることもできません。

　話すために集まったからには、何か一言でも自分の考えを言う。私はそのようにつとめています。
　傍目には目立ちたがりだとか、口うるさい人だと見られているかもしれません。でもいいんです。言いたい人には言わせておきます。

　この前は救急救命講習のことで、
「みんなの前で人工呼吸の実習するのって、恥ずかしいやん？」と言う人と、それに同意する人が大勢いました。
　そうなん？恥ずかしいことなん？知りませんでしたー！どうも私は、そのあたりが世間とずれているようです。

　せっかく集まってるのに何も言わず、沈黙だけで時間が過ぎて、「時間もおしてきましたので、これで閉会といたします」で終わる集まりなんて、意味ないと思うんですけど。