空のオルガン

　毎年夏休みが終わる頃、モンに電話がかかってきます。相手はその年によって違います。
　内容は、宿題わからん～、答え教えて～などで、モンは「ああ～、また夏休み宿題相談センターや～」と言いつつ、怒りもせず教えてあげています。

　宿題何やった？って、学校からプリントもらってるやろ？
　答え教えて～って、解答集が別冊でついてるからそれみたらええんちゃうん？
　と思いますけどね。

　今年は運動会前にも電話がありました。
　
　「７：３０って書いてあったで・・・・・うちは７：００ごろ出るけど。・・・・え？わ、わからんけど・・・・○ちゃん（相手）とこから学校までどれくらいかかるん？・・・・・いっつも何時に出るン？それで学校に何時に着くん？・・・・・うん、・・・じゃあ、３０分前ぐらいに出たら間に合うんちがう？・・・うん、うちはいかれへんけど。頑張って～」

　モンは運動会で係が２つ重なったのだけれど、Aの係を優先させるように先生に言われたらしいです。電話をかけてきた子はモンと一緒にB係をするつもりで、当日のことなど聞きたかったみたいです。

　それはいいのだけれど。「私、何時に家出たらええん？」と聞かれたって。
　モンとは小学校区も違うし、そっち方面には行ったこともないし、その子と仲良しでもないです。家も知らないのに、何時に出たらいいかなんて聞かれてもわかるわけないでしょ～～～。


　「なんでみんなウチに聞くん？」と不思議がるモン。
　モンちゃんは怒らないから、と前に誰かから聞きました。他の子だと「何言うとん！」「そんなん知らんわっ！」と怒られるので聞きづらいと。でもそれが普通だと思う・・・。