空のオルガン

　う～のは３年生になりました。
　春休みの間に乳歯が一本抜け、昨日また一本抜け、３月頭にちょうどだったトレーナーが急にきつくなり・・・成長してるな～と実感していたところです。身も心も、といいたいところですが、心はまだまだ。

　昨日。
　「一人で寝られるからね。おやすみ～」と言って部屋へ行ったう～のが、しばらくして大泣きで戻ってきました。「ドリルが汚れたぁ～」
　家で遊びで描いた絵を机のホワイトボードに留めていたのが、どうしたことかドリルの上に落ちてきた、と。まだ絵の具が乾いていないので、それがべったりドリルについて、ティッシュでこすったらさらに広がった・・・・・というのを、泣きながら、要点を得ずに話すので、状況をつかむのに時間がかかりました。幸い、濃い色ではなかったので、ドリルの字が見えなくなるほどではありませんでした。
　やってしまったことはしょうがない。先生にありのまま話すしかないでしょう。汚れたことで泣いてるのか、そのことで先生に叱られるかもと思って泣いているのかよくわかりませんが、ずっとずっと泣いています。

　それよりも。
　「なんで今ドリルが出てるの？」「宿題するから」
　「なんで今するの？」「だって時間なかったもん。でも、明日までにせなあかんから、今しかするときないやん」
　「何言うとん？今日５：３０まで○○ちゃんと家で遊んで、その後○○ちゃんちで遊んで、△△ちゃんとこにも行かしてもらって、６：００過ぎに帰ってきたやん。せなあかんことがあるのにほったらかして遊んでるからそんなことになるんやん」
　「だって、○○ちゃんが帰るとき家までついてきてって言うたからやん」
　「ほんならついていって、玄関のとこまできたら、『宿題するから帰るわ』って帰ったらええやん。今からなんか遅い（その時１０：００）からあかん、明日早く起きてしな」
　「え～～～～、嫌や～～～～～。今する～～～」
　「今からしたら明日起きられへんでっ。眠い眠いって、朝からぶつぶつ・・・」
　「言わへんっ！」
　「でも今日はもうあかん。明日」
　「今するのっ！」

　最後の二行を繰り返した後、
　「じゃあ好きなようにしなっ！」
　「じゃあ学校行かへん。お母さんが好きなようにしなって言ったもん」
　「それは宿題の事っ。明日せえって言うてるのにきかへんから、ほんなら好きなようにって言うてんの！」
　「じゃあ学校も好きなようにしていいやんかあ～」
　「なんでそうなんねんな。学校は行くのっ。宿題は今したいんなら今しぃや、もうしらんわっ！」

　台所に戻ると夫が「ほら」とモンに言いました。
　「もう少ししたら、お母さんがぶちキレて戻ってくるで、って言うててん」
　キレてないですよ～。こんなんでキレてたら、ほんまにキレたらどんなん？
　「ずっと同じこと言ってるなあ～。まだわからんかなあ～」とぼやくと夫が「わからんやろ」はあ～～～、ため息出るわ。

　歯磨きをしていると「・・・おかあさん・・・」はっ？う～の？
　「何っ？」
　「やっぱりお母さんの言うとおりにする・・・」眠くなっただけです。
　「明日するから、３時に起こして」
　「３時ぃ？」漢字ドリル１０行に何時間かかるねん。「３時に起きたら今度学校で寝てしまうやん。あかん。」
　「寝えへん」ウソつけ。
　「だいたい、３時なんかお母さん寝てるから起こされへんわっ。」
　「じゃあ自分で目覚まし３時にセットして起きるっ！」
　「ああどうぞっ」起きられるもんなら起きてみい。


　・・・草木も眠る丑三つ時・・・というのは夜中２時～２時半頃なので、ちょっとずれていますが、３時に目覚ましが鳴りました。別室の私たち大人が目を覚ましましたが、本人はグーグー。だいぶ経って音が止まりましたが、寝ぼけ眼でう～のがとめたのか、時計が根負けして止まったのかはわかりません。

　結局、いつも通り６時に起きて、宿題にとりかかりました。
　「まずご飯やろ！自分のことはあと！」と言いたいのをこらえてほっときました（言うとまたそこから長くなるし）。
　２０分くらいで終わり「できたあ♪」とバンザイ。
　「後回しにすると後で大変なんやで。わかったかっ？」
　「うん、楽あれば苦あり、だね」それ、今までに何度もきいたなあ・・・

　今朝の散歩の帰り道で、昨日遊んだ○○ちゃんのお母さんに出合いました。今日も一緒に遊ぶ約束してましたよと、教えてもらいました。
　「う～のちゃん、『宿題してからね』って言ってました」と聞いて、思わず吹き出してしまいました。今日はちゃんとできるかな？できてもらわないと困りますが。

　今年度はどんなバトルがあるのでしょうか。
　少しは成長してもらいたいものです。