空のオルガン

　周りから「モンちゃん、受験生やね」と言われても「ああ、そうなのか～」と、人ごとのように思っています。実際、私が受験するわけじゃないので、人ごとなんだけど。
　本人はどう思っているのか・・・未だに部活はあるし、音楽会の伴奏の練習なんか始めてるし（まだ伴奏者決まってないんですけど？）、文化祭の実行委員会みたいなのにも入ったらしいし、運動会ではリーダーしてたし（スポーツはからっきしダメなのに）、本当なら今頃はそういうのを卒業して、勉強に専念する時期なんじゃないでしょうかねえ？今日はう～のとマフィン作ってました。もしかしてモン自身も、自分が受験生だっていうこと忘れてる？
　まさかね・・・でも、モンならあってもおかしくない話。

　入学したときとはえらい違いだわ。
「積極的だね～」とモンに言ったら、「内申上げときたいし」ですって。
「ありゃ、そ～んなこと考えてたん？な～んか、純粋じゃないなあ～」と言うと、
「そんな、純粋な気持ちだけの人間なんかおらへんわ」と。

　かる～くショック。モンの口からそんな言葉が出るなんて、思いもしませんでした。
　同じ年頃の子に比べて、かなり天然、かなりピュアだと思っていたのは、親の希望的思いこみだったみたいです。
　すれてきたよなあ・・・というショックと、そんな下心が持てる程度に頭が回るようになったのかという妙な安心感とで、親としてはヘンな気持ちです。
　でも自分が中学生の頃は既に腹黒かったよなあ。これくらいかわいいものよ。

　「あっでも、したくないことを無理にしてるんじゃないよ。したいことで、内申も上がったらいいし、楽しいっていうのもあるし」とあとでフォロー？が入りました。