空のオルガン

　玄関ドアにぶらさけてるチャイムが、鳴ったような気はしたんです。早起きした夫が新聞を取りにいったのだろうと思い、私はそのまま二度寝。
　テスト前でモンの部活もなく（＝お弁当作らなくていい）、特に予定もない日曜日。朝ゆっくり寝られる、年に数回の貴重な日。
　
　ふと横を見ると、夫が寝てました。

　階下でモンとう～のの声。こんな時間に起きてるなんて、めずらし。まだ６時。

　だいぶ経ってから、私がのこのこ下りて行くと、上機嫌で「おはよ～♪」と迎えられました。
　「お散歩行ってきた」「ね～」
　二人で朝の５時から、散歩に出たそうです。チャイムの音は君たちの仕業だったのね。
　楽しかったみたいで、また行こうねと話していました。

　モンによれば、本当は土曜日に散歩する予定だったのが、う～のが起きなくて断念したとか。それでう～のに「明日はひっぱたいてもいいから起こして」と言われ、日曜日になったそうです。

　「ホントはね～、４時がおすすめなんだけどね～、う～ちゃんは４時には起きてくれないんだよ～」とモン。
　「なんで４時？」
　「空の色がどんどん変わっていくのが、きれいなんだよね～。実はちょっと前に、一人で４時のお散歩行ったんよ。その時の空がすっごくよくって～」
　そんなことしてたのか。

　そういえば私も高校の時、それくらいの時間にこっそり家を出てランニングしてたわ。
　やる事が似てるな～。親子だから？

　そして今日月曜日。
　モンは５時起きでリビングで勉強してましたが、う～のは６時半でもグースーピー。
　早起きは続きません。

　今度お散歩行くときは、お母さんも一緒に行きたいな～。
　あ、でも、二人だけで行きたいのかな。まあ、姉妹仲良しでええこっちゃ。