空のオルガン

　夏休みが終わろうとする頃、モンが携帯を手放しました。
　私がうるさく言ったのではありません。本人が、イヤになったんだって。
　「何時やと思ってんねん」っていう時間にくるメール。それに返信しないといけない。学校や行事の事務連絡もあるけれど、しょーもないメールも多数。

　「もっと、自由に生きさせて！」

　と、叫ぶモン。

　高校２年生から持って、約１年半の携帯生活でした。

　今後、連絡は自宅にかけてもらうか、メールなら私の携帯に来ることになりそうです。
　今時の高校生は、電話の応対ちゃんとできるのかしらね？
　メールにしたって、親の携帯に送信するなら、本人に送るのとは違う配慮がいるって、わかってんのかしらね？

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　一学期にモンから聞いた話です。
　古文か何かの授業で、辞書で調べることがあり、教室にいたほぼ全員が一斉に電子辞書のスイッチを入れました。その時、モンは体がめっちゃしんどかった、と。
　電磁波過敏症というのでしょうか、私も、家電量販店に長居するとしんどくなりますが、モンの方が敏感みたい。
　高校にも、ペースメーカー入れた子や、モンみたいな子がこれから増えるかもしれないし、将来的にはその対策も必要になってくるんじゃないかな、と思います。

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　電磁波かぁ・・・
　アトピーとか、子宮頸がんワクチンとか、原発の安全性とかと同じように、大勢の犠牲が出てから、国や行政がやっとのそのそと動き出すんだろうな。
　・・・などと考えていたところに、図書館でこんな本を発見。

　
【送料無料】携帯電話亡国論 ［ 古庄弘枝 ］　

　電磁波容認派の方が書いた本もあったので（タイトル失念）、ざっと見てみましたが、
　「電磁波の影響で○○になるって本当ですか？」という問いに、「立証はされてません」という返答で、借りる気も起きませんでした。
　立証できる・できないより、自分の直感の方がよっぽど確か。

　男の人は、よくそういう風に言っている気がします。
　夫も「それは何を根拠に言ってるの？立証できるの？されてるの？」とよく言います。
　そこしかより所がないのかな？
　女の人は、「ピンと来る」ときはとても強くそう感じて、大体その勘は当たっているんじゃないでしょうか。

　話がそれてしまいましたが・・・
　便利なものの陰で失うもの、目にみえないものだからこそ、自分の感覚を澄ませていないとなくした事にさえ気づけない。
　「なんか違う」「なんかおかしい」という感覚には敏感でいたいと思います。