空のオルガン

　天気予報論争にキリがついた後、今度は子供たちへの言い方を巡ってちょっと。

　夫「お母さんがう～のやモンに『ダメ』って言う時、説明してるのをほとんど聞いた事がないなあ」
　私「説明？」
　　「『それはダメ』って言うけど、なんであかんのか言うてへん。なんで？」
　　「一番言いたいのは、『ダメ』っていうことやから。理由は、その時あの子らが聞きそうやったら言う。でも、聞く気がない、『あ、またお母さんなんかうるさいこと言う』って、シャッター下ろしてる時は言わへん」
　　「へえ～。僕は、ダメやったらなんでダメなのか、理由も説明したいけど？」
　　「聞いてなかったら言うてもしゃあないやん。う～のなんか特に。お父さんが説明してても、耳に入ってない、というより、入れようとしてないよ。」
　　「じゃ、いつ説明すんの」
　　「後ででいいんちゃう？」
　　「それはいつ？」
　　「こっちがカリカリせずに話せる時」
　　「なんや、言う側の都合か」
　　「あと、向こうが話を聞く気になってるとき」
　　「聞く気になるならんじゃなくて、人が言うてるんやから聞こうとせなあかんのちゃう？」
　　「わからん話は聞く気にならへん。それは私も一緒。う～のだって、初めっから聞かへんかったんとちゃうで。聞いてみたけど、お父さんの言う事がわからへん。何回かそれを経験したら、『お父さんの話はわからない』っていうことを学習したんやん。じゃあ、これからもたぶんわからないだろうから、ほんならもう聞かないでおこうと思うのは当たり前やろ」
　　「じゃあどうしたらええの？」
　　「もっとわかりやすく言えば？」
　　「だいぶわかりやすく言ってるつもりやけど？」
　　「わざわざ難しく言ってるようにしかきこえへんけど？う～のに説明したいなら、う～のにわかるように言わな意味ないんちゃう？う～のに伝えたいんなら、う～のが受け止めへん限り、『伝えたい』っていう目的は達成されてないんやで。お父さんは、相手が３つの子でも、６年生でも、大人でも同じように言うの？大人はまあおいといて、相手の方が下やったら、そっちに合わせなあかんのちゃう？お父さんがそういう話し方するから、モンもう～のも、お父さんの受け止め方と、周りの人の受け止め方が違いすぎて、困ってんねんで。モンは最近になってやっと、対お父さんモードと世間モードと切り替えられるようになってきたけど。う～のはそこまで行ってないから、『お父さんはこういうけど、みんなは違う』って、混乱してるよ」
　「それは大変ですなあ。」（大変にしてるのはあんたやっ！）

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　夫の言う事に怒ってる、と言うのではなく・・・何だろう？
　どう言えば話がスムーズに進むのかがわからなくて困っている・・・のかな？なぜこんな事で突っかかってくるのかとこっちが思っていても、夫は突っかかっているつもりは全くなく、ただ疑問に思ったから聞いてみただけだと言う。聞いてみるだけなのになぜそんな攻撃的な物言いをするのかと問えば、攻撃している意識は皆無だという。
　
　スッキリしないので、天気予報からのやりとりを人に聞いてもらった。
　「絡みたかったんじゃない？」そんな絡みかた、迷惑やわ。

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　実はこのやりとりを、う～のが聞いていたらしい。
　私が「う～のにはもっとわかりやすく言わなわからへんで」と言うのを聞いて、音を立てずに拍手したそうだ。