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空のオルガン

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ぴよぷる

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Aug 6, 2020
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母は、料理が好きではなiいらしい。昔っから。
 そうだったのか。全然、そんな風に感じたことはなかった。
 私が小さいころ、ひな祭りにはちらし寿司とウズラの卵でお雛様とお内裏様を作ってくれたし、中学校の時は、カレーの翌日のお弁当はレーズン入りのカレーピラフで、いつも楽しみにしていた。昭和50年頃には電子レンジを買って、クレープみたいなおやつをよく作っていた。
 毎晩鍋にいりこを5,6匹入れて、翌日のお味噌汁の出汁を取っていた。
 (時代的なこともあるだろうが)おせちはすべて手作りで、太いごぼうの中をくりぬいて、ひき肉のタネをつめたものを作ったり。何年か前のお正月にもこれが出て、(私の料理嫌いとお母さんの料理嫌いは、レベルが違うよなあ)と思いながら食べた。
 高校の時、友達が大勢遊びにきたときにはスパゲッティ(パスタなんて言葉はまだ知らない)を作ってくれた。トッピングに、人参のグラッセがついていた。その一つ一つが人参型にカットされていて、片方にパセリが刺してあって、ミニチュアの人参みたいで、友達がみんな「かわいい~」と言ってくれた。
 今から思えば、好きではない料理を、そういうことで楽しもうとしていたのかもしれない。
 だけど、父が急に職場の人を連れて帰ってきても、ササっと何品も作っては出していたし、今でも母の友達が遊びに来ると、自前の畑でとれた野菜と冷蔵庫にあるもので、料亭みたいに何品も凝った料理が出てきて、みんな大喜びすることを思うと、「好きじゃないけど、苦手ではない」のだろう。
 田舎の農家で生まれ育って、結婚してからは都会に出て、食べ物のおいしさも、こじゃれた盛り付け方も、一からの作り方も、上手な手の抜き方も知っている。

 時々、「お父さんは(母の料理に関して)うんともすんとも言わへんから、張り合いがないわ」と言っていた。不味い、と文句をいう事もなければ、うまい、とほめることもなかったらしい。そういえばそうだ。聞いたことが無い。「食べ物はなんでもうまい」というようなことを言っていた記憶があるが、元々欲がない人なので、「食べられればそれでよし」としていたのかもしれない。  
 が、作る側にしてみれば、たまには一言ほしいよね、と、今自分が作る側になって思う。

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Last updated  Aug 6, 2020 10:10:05 AM
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