空のオルガン

ふとした話の流れから、夫に「職場に、メンタル不調の人っているの？」と聞いてみた。何人かいる、若い女の子が多いという。今の若い子は、と夫が言いかけたのを遮って、コロナもあるし、私の知ってる子、それもかなりしっかりした子が何人か同じ状況で、今は誰がしんどくなってもおかしくないよね、と返した。

「管理職のメンタルケア研修は何度か受けてる」と夫が言う。管理職が、部下のメンタルに対応するための研修があるらしい。復職時の声のかけかたとか、いろんな事例を見ながら、対応策を学ぶんだって。
　「声かけって？」
　「休んでいいよとか、無理したらあかんよとか」

　休んでいいよって、受け取りようによっては、「晩ご飯はカレーでいいよ」の「で」と同じ意味合いにも取れると思う。背後にいたわりがあるかどうか、言われる方はとっても敏感なはず。

　あんまりよくないんじゃない？私がもし夫の部下で、そう言われたら、「休んでいいのか、私はいなくてもいいのか。無理したらあかんって、なんか、少し頑張れそうなときに言われたら頑張ったらあかんのか」と思いそうやな。難しいけど、一歩間違えれば刃だよ。
　そしたら夫が「実際できへんやろ？できたら休職の必要ないやろ？」

　そーゆーところが！！！（言わなかったけど。）