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カテゴリ:転校
少し年上のお姉さま方と話していた時の事。
家を継ぐとか、墓を守る、みたいな話になって、Aさんが「やっぱり、手を合わせる場所、帰って来れる場所、ふるさとがないと、子供らがかわいそうやしね」と言った。他の人も、うんうんと頷いた。 (何度か書いているが、私は父が転勤族で、転校が多かった) ふるさとは、あるのが当たり前なのか~。ないと「かわいそう」なのか~。 じゃあ、私は可愛そうな人なのね。 親の実家がまあまあ近い場所にあって、今は母がそこに住んでいる。少しだけ、私も住んだことがある。 「じゃあ、そこが故郷でしょ」と言わないでほしい。そこは親の実家なだけ。私はそこで生まれ育ったわけじゃない。転々としてきたうちの一か所に過ぎない。 親は帰ってきた感いっぱいだけど、子供は違うよ。こっちは何も知らないのに、周りの人間は家族構成から親の職業、引っ越しの経緯その他、こっちの情報をつかんでいる。なら、全く知らない土地の方がいいと思う。 故郷がなくてかわいそう。 故郷があるのに故郷だと思えなくてかわいそう。 どっちにしろ、かわいそうなのね。 お墓が無くても故人をしのぶことはできるし、帰る場所は自分のルーツがある場所じゃなくてもいい。 けど、実際にそれを言ったら、まるで人でなしのように言われそう。「ように」じゃなくて、「そのもの」なんだろうか。 人事異動の季節がやってくる。 (メールフォームを作ってみました。お問い合わせはこちらから) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 7, 2023 09:50:06 AM
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