君がいるから 番外編
BL駄文です。要注意!!真夏の夜の夢寝苦しい夜、不意に目が覚めた。 真っ暗な室内は俺の部屋のはず。 クーラーは消え、室内の温度は上昇している。 なんだかあやふやな、浮遊感、打ち消すために起き上がり、洗面所に向かう。 オレンジ色の明かりが目覚めたばかりの目に眩しい。 水をだして顔を洗う。 鏡に写る自分を見て別人に見える顔 なんだか、自分じゃないようだ。 明かりを消して、キッチンに向かう 素足のまま歩く床がひんやりして気持ち良い。 冷蔵庫から冷えたミネラルウォーターを取り出して 封を開けるとコップに移す事無く一気に飲み込むと冷たい水が喉を通る感覚が涼しさを呼ぶ。不意に襲われる眠気に飲みかけの水をシンクに置いて寝室へと戻る。時刻は真夜中の2時、なんとも云い難い時刻だと思いながらクーラーのスイッチを入れると、冷気に包まれ、もう一度、眠れると思う。冷えた室内、ウトウトしはじめる。スッと何かが枕元に立つ気配俺はそんなものを信じはしない。しかし、確実に分かる人の気配、怖いというよりは愛おしい。この気配を知っている。藤野?なぜ?これは俺自身の思いから生じる幻か。。。幻でもいい、俺の側にいて欲しいと願う。隣に来て欲しくて、手を伸ばす。触れた手は冷たくて、妙にリアルで心地よい。「藤野」「なに?」返事が返って来たことに驚いた。それはヤツの声。。。なぜ。。。手が解かれて行ってしまうのかと思うと今度は頬に触れる手の感触、やっぱり藤野だ。俺は嬉しくて、だけど眠くて、幻の藤野は消えそうになるから『消えないでくれ』心の中でそう念じてみる。藤野のは上に乗り、そっと口付けられた。嘘。。。これは夢なのだと思い知る。早鐘のように脈打つ鼓動どうすればいい。腕を回すと気配は消えて俺は一人取り残された気分になった。朝になる。カーテンの向こうは白い朝が始まっている。起き上がり辺りを見渡すとやはり俺の部屋何時もと変わらない天井がそこに有る。起き上がる。ぼーっとする頭を回転させる為に洗面所に向かう。昨晩と同じ行動、蛇口をひねり水を出し顔を洗って鏡に写る自分の顔を見る。そして、キッチンに向かう。昨晩と同じ行動、ただ違うのは日が昇り、部屋の中が明るいという事冷蔵庫を開けてミネラルウォーターを取り出す。おや?昨晩とやっている事は同じはずなのに違和感を覚える。飲みかけの水、シンクに置いたペットボトルが無い。。。ああ。。。そうだったのか。。。起きてもう一度、眠るまでそれは全て夢だったのだ。。。笑ってしまう。。。可笑しくて。。。可笑しくて。。。笑いが止まらない。。。俺の頭はここまできたのか? BL小説ブログランキング