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今日は、仕事で大阪から50キロも離れた場所に終日いておりました。
ネットショップの仕事ではありません。 僕は、この春までビデオのカメラマンをしていました。 リストラによって退職したのですが、さすがに20年ほど業界にいておりましたので、たまにロケの仕事が入ってきます。今日のはちょっとしたイベント記録のロケでした。 今は、うつであるが故にセンスを要求される仕事は極力請けないようにしています。 なにより、自分の技術に自信が持てないので。 それで20年もメシを食ってきたにもかかわらず、です。 ロケには小さなミスがつきものです。 撮らねばならないものを撮れなかったというようなミスは、もはや犯すことはありませんが、タイミングがずれたり、構図の取り方で気に入らなかったりはしょっちゅうあることです。巨匠であってもそうでしょう。 ですが、今はわずかなミスが頭から離れなくなるんです。 ミスと言えるのかどうかすらわからないような小さなことが 、数時間、頭のなかでくり返されます。 わずかなタイミングのずれのせいで編集者は怒らないだろうかとか、ディレクタの意図する映像を撮れていないのではないだろうかと考え出すと、もうだめです。 それがわかっているので、ビデオの仕事はもう辞めようと。 ですが、必要としてくれてる人もいるわけで。 頼まれると断れません。 ドラマの現場などは、何度でもやり直しができます。 ですがイベントの撮影となりますと一発勝負です。 失敗は絶対にできません。 以前はこの緊張感がたまらなく好きだったのですが、今はもう耐えられません。 こんな状況が心にいいはずはありません。 案の定、撮影が終わった後、強烈なのが来ました。 まずいことに、ロケの準備やその他に忙殺されて薬を飲めていなかったのです。 ロケ終了時には完全に薬の効力が切れてました。 頭の中が不安だらけ。 テープに撮影されていないのではないかと思っては巻き戻して再生せずにはいられないし、そのテープをなくしてはいけないということで、なんどもポケットのなかを確認したり。 撮影した映像を繰り返し思い出し、ミスはしていなかったかどうか考え続けたり。 帰りの車中で飲んだ薬が大阪に着くころに効いてきて、ずいぶん楽にはなっていましたが、クライアントの編集ルームでプレビューせずにはいられませんでした。 クライアントに変な顔されました。ばれたかな? ほんと、よく帰ってこれたなと思います。 抗うつ剤と抗不安剤を併用しているのですが、今まで切らしたことはありませんでした。 こんなにひどいことになるとは。 これもまた不安の一つになりそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004/12/26 01:52:17 AM
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