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テーマ:愛犬のいる生活(77280)
カテゴリ:フラッティ
フラットが出ている、と言う事だけで観てきた。 ミステリアスファンタジーな作品なのだ。 公式サイト 本編の1カット目に、大画面でフラットが......... 「バニラとそっくりやん!」と驚いた。 で、普通、映画で重要な役柄を得た動物は 必ず、「凄い!」とか「えっ!」とか「わおっ!」とか 動物が演じたりする訳だ、が 最初から最後まで、役者としてフラットだったのだ。 座る、立つ、歩くのみ。 笑いながら可哀想なシーンが一つ。 主人公の死神が姿をあらわす時、必ず雨が降る。 そのシーンでは、かなり大降り。 フラットは地面に座り、主人公としゃべるのだが 口はまったく動かないし、びしょぬれ状態で おまけに、少し上を向いた状態なので、目に直接雨が入るのだ。 明らかに「かんにんして」と言っている、なさけない表情であった。 大した演技は、まったくしていない。 が、かって映画製作の現場にいた僕が このフラットの名誉の為に言う。 映画にかかわらず、ドキュメンタリー、新聞、雑誌 各メディアすべて、明確な意図で作成され編集され世に出される。 役者が自然に演技しているように見えるが............ 監督を頂点にして 映画製作にかかわる様々なスペシャリストがチームを組んでいる。 何度もリハーサルを繰り返し、何度もNGが出される。 NGは監督だけが判断するのではなく カメラマン、照明、録音などからも出される。 例えば役者が、最初の立ち位置から三メートル移動する。 演出、カメラ、照明、美術、録音、メイク、衣装、大道具、小道具など 沢山のスタッフがそれぞれのセクションの立場で 完璧かつ最高の映像を創るのである。 役者は最初の立ち位置から三メートル移動する 終点の立ち位置はリハーサルで確定され 数センチの精度で、その場所に行かなければならないのだ。 撮影スタッフはレンズのピントを合わせるため 巻き尺で、移動の始点から終点までの距離を、確定しなければならない。 照明も、移動によるライトの位置を探り、セットする。 書けばきりがないほど、複雑で煩雑な作業を伴う。 つまり、夥しい制約のなかで、演技しなければならないのである。 で、僕の経験では、 すべてのセクションが難儀させられるのが 動物がからむシーンなのだ。 馬、牛、豚、からす、猫、犬がからむ様々な撮影を経験している。 動物も例外はない。 移動のコースや場所は、必ず決められるのである。 それ以外の制約もたくさんある。 したがって、普通の撮影時間の2~3倍かかるのだ。 「うひょりフラット」にとって、すごいストレスだったと想像出来る。 この映画に出演したフラットは7歳(♀) 座る、立つ、歩くだけと書いたが 画面に収まっているだけでも凄い事なのだ。 えらい、よくやった!!「ディアちゃん」 そしてお疲れさま、ご苦労さまでした。 「ディアちゃん」は、伝説のフラットコーテッドなのだ。 しかし、「ディアちゃん」は昨年10月、虹の橋へ旅立った、と 焼肉とスイカに記されていた。 この映画を知ったのは ROKOさんブログ。 ありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月23日 16時40分26秒
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