イギリスの外国人労働者の数
今週になってイギリスで話題になっているのがこれ.政府の発表していた外国人労働者の数が大幅に間違っていたというもの.労働党政権になった1997年以降に増加した外国人労働者の数は,80万人だといっていたのに,110万人に訂正されたのだ.この110万人というのはイギリス全体の労働者人口の8%にあたる.さらに問題になっているのが,97年以降に創出された270万の新しい雇用のうちの約40%が外国人労働者によって占められていること.内務大臣のスミスは,「重要なのはこの10年間に270万もの新しい雇用が生み出されたということ」と強調しているけど,どうも旗色が悪い.今回の間違いはもともと議会での保守党の質問がもとで発覚したので,保守党は勢いづいているようだ.影の内部大臣のデービスは"Immigration policy has been out of control for a decade and, if you can't count migration, you certainly can't control it."移民政策はこの10年間でコントロールを失った.移民の数も把握できなければ,コントロールする事など不可能だ.これに対して政府労働党は,先日も紹介したpoint based systemを導入することで,コントロールを強化できると言っている.(このシステムだと,高学歴,高収入の外国人しか審査をパスしないので・・・)外国人労働者への風あたりが厳しくなるのは間違いなさそうな気配・・・