陽はまた昇る２

週一度の休みは
カミさんも私も仕事がやすみ
娘も昼には仕事からかえってくるので
夜は週に1度の夕食は全員そろうが
だいたいが娘は夕食後は決まって友達の
ところへとでかけてしまうので
カミさんと２人での晩酌となるのだが
テレビも観るものがないし、そろそろ
寝るかなっと思って時計を見るとまだ21時前
突然息子がやってきた・・・・。
近くに居を構えて住んでいるがめったに
来ることはなかったが、息子のカミさんが
出かけていないので暇だから来たという。
「何だ？また何かあったのか？」
の問いに
「別に何もないけど、この前○○さんの誕生日
　まだおめでとうをいってなかったからさ」
などとほざいた。
何？誕生日って俺のことか？
何をいまさら・・・・。
この○○さんとは私のことである。
どういうわけか、いつからだったかはさだかでは
ないが・・・・。息子も娘も父親である私のことを
名前で呼ぶのだ・・・。
これって変でないか？
カミさんは別に　いいしょ　なんていうが
自分の子供に名前で呼ばれるのはどうもおかしい
気がするのだが・・・・。
それにしても　息子と娘は３つ違いの兄妹であるが
息子の嫁がやきもちをやくほど仲がいいのである。
私自身は兄弟といえば年のはなれた腹違いの兄
がいるが、ほとんど兄弟としてすごした事はなく
今でも付き合いなどないし、カミさんにしても
兄弟はいるが、それほど懇意に付き合いなどないが
とにかく仲がいい
もう息子も来月には２８になるのだが
まあ久しぶりにきたのはいいが、うるさいくらい
自分の近況を語って嵐のように去っていった。
改めて想うが、我が家はもう子育てが終わったのである。
なのに、女親というのはいつまでたっても
自分の子供に対しては気をもむのである。
母の愛は海よりも深いというが、時々カミさんを
みているとそう思う。
娘は彼氏との付き合いはもう3年にもなるのだが
まだいっこうに結婚しようとはしない
私が娘の歳にはもう息子が２歳になっていたぞ
いったいどうなっているのだとカミさんに聞いた。
どうも、娘は彼氏の母親があまり好きではないらしい
なぜ？
その母親は自分の息子をべた褒めするのだという。
この子は小さい時から手がかからない　いい子であった。
今も親に心配かけない孝行息子だと　etc・・・・。
そして彼は父親のいない母一人子一人で育ったらしい
いわゆる自分が苦労をして育てたということを
ことあるごとに、強調して言うのだという。
う-ん　問題あり・・・。
だから今一結婚となるとと考えてしまうのだと。
冗談ではない、いつまでもそんな状況でだらだら
付き合っていってどうなる？
その彼氏は今インドネシアに海外派遣で行っている。
しばらく離れ離れになって今後をじっくりと
考えてみたいと思っているようであるが
こと子供のことになると、私がどうのこうの
いいたくない・・・。カミさんがなんとか
するのである。
ずっとそうであった。
たぶんまたなんとかなるだろうと
私は楽観的にしか考えていない。