ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン& オペラとクラシックコンサート通いのblog

2009/11/07(土)23:04

11/6 ルーヴル宮音楽隊

クラシック(570)

 オペラシティコンサートホール  19:00~  3階右側  (ハイドン:交響曲第101番「時計」/ 交響曲第103番「太鼓連打」)  ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」  <アンコール>  ハイドン:交響曲第94番「驚愕」~ 第2楽章       チェンバロ協奏曲第11(?)番 ~ 第3楽章「ハンガリー風ロンド」  ラモー:"優雅なインドの国々" ~ 「太陽への祈りの前奏曲」、「未開人の踊り」  グルック:バレエ音楽 "ドン・ジュアン" ~「怒りの踊り」  モーツァルト:ハフナーセレナーデ ~ ロンド  ルーヴル宮音楽隊  指揮:マルク・ミンコフスキ  アンコール6曲............やり過ぎじゃないの(笑)団員が「そろそろ引っ込もうかな...」オーラを出してるのに、次の演目の楽譜を用意するよう指示しちゃうミンコフスキ。最後は「告別」第4楽章でもやらないと終わらないんじゃないかと思いましたが、無事終わって良かったですね。それでも40分くらいアンコールに応じてた計算になります。  ルーヴル宮音楽隊。噂には聞いていて、実際録音でも面白そうではありましたが、聞くのは初めて。今回が初来日だそうなので、それも当然と言えば当然。そのせいもあってか、今回は、金曜とはいえ平日夜の公演なのに、結構な入りでした。TVも入ってなかなか気合いが入ってます。  こちらもそれを考えてチケットを買ってあったのですが、案の定間に合う訳もなく、結局2曲目も間に合わず。楽章間では入れません、てのは、まぁ遅れる方が悪いので仕方ないし、覚悟の上だけど、TVの収録の都合、ってことだとすると随分な話で。  ともあれそんなわけで、休憩後の「ロンドン」から。  一聴しておおっ、と思ったのは、音が大きいこと。バロック・オーケストラ、古楽団体という触れ込みですが、バロック・オケにありがちな、音はタイトだけれど非力で、ということは一切無し。席が悪くて確実な編成は分かりませんでしたが、第1ヴァイオリン9人、第2が8人、コントラバスは多分3人、という編成だったと思います。だから、ハイドンを演奏する上では十分、言い換えれば古楽オケとしては多めですが、それにしても意外なほどの音量。音量が大きい、というより、力強い演奏です。力が入っているというのではなく、芯のある感じですね。  でも、確かに聞いていると、古楽系の演奏です。ピッチも低めだし。思えば、古楽系の演奏は何度も聞いていますが、こういう比較的大きめの編成での演奏を聞いたことはあまりないので、どうしても小編成での演奏のイメージが強いのかも知れません。新日フィルとブリュッヘンの「ハイドン・プロジェクト」とかは、あれはもう別の話だし。  「ロンドン」は今年は何度か聞かされた演目ではあるのですが、改めて聞くと、やっぱり面白い。このハイドン・イヤーで一番の収穫は、ハイドンの交響曲など、なんとなくあまり聞かれていない割に「今更...」みたいに思われてしまっていた曲を改めて実演で聞く機会が得られたことだと思います。それも、こうしたいい演奏で。今後も、こういう曲が「たまには取り上げる曲」でなくて、レパートリーとして定着してくれるといいのですが。  そして、怒濤のアンコール。  まず最初が「びっくり」の第2楽章。冒頭主題が繰り返されてピアニッシモ、ミンコフスキの両手がザン!と高く上がって..........何も鳴らない。やってくれる.....と思いつつ、もう一回ピアニッシモで繰り返し、今度こそ "ジャン!" と来るかと思いきや、楽員一斉に「ワッ!」と叫び声。...........色物系古楽オーケストラ(笑)  いや、この曲だけでしたけどね。  その後は見ての通りで、次から次へとアンコール。チェンバロ協奏曲は、わざわざ舞台隅からチェンバロを引き出してきて、舞台中央に据え付けての演奏だし、それが終わればわざわざオーケストラの左後方に戻して後を続ける念の入りよう。"優雅なインドの国々" では、「太陽への祈りの前奏曲」が終わるや、すぐに太鼓の方へ行って、次の「未開人の踊り」のドラムロールを指示。もうこうなると一体アンコールなんだか本編なんだか分からない。最後のロンドはヴァイオリンの独奏があるので、ミンコフスキが独奏用の譜面台と共に登場。この辺になると流石に楽員も「おいおいまだやるの」って感じなんでしょうか。終わってすぐ車で駐車場から出て来たのですが、楽屋裏に当たる所にバスが停めてあって、既に楽員達はバスに向かってました。早っ!  それにしても、アンコールでこれだけ次から次へと繰り出せるってのも凄いと思います。勿論アンコールの内ラモーの二曲は前日のプログラムからなので、それは別に仕込む必要はないにせよ、見事なものです。  というわけで、全体では半分しか聞けなかったけれど、これだけ聞ければ満足です。

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