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11月24日-11月29日
*(訳者注:ペルーで開かれているAPECの会議に出席しているグエンミンチェット大統領は、アジア太平洋地域の指導者が大勢出席している中で、食料の確保について演説をした。各国の協力を呼び掛けただけだが、ベトナムの指導者が国際会議で発言できるのは、ベトナムの国際的な地位が向上したためである。政府の機関新聞は、チェット大統領の演説の記事を、誇らし気に掲載している。) *政府は企業と共同で10億ドル近い資金を投下し、ヌックマム(魚醤)で名高いフーコック島に飛行場を建設し、この島の観光開発を図る。このプロジェクトには外国政府の援助は無く、全てをベトナムの政府と企業が行う。 *ベトナムは世界金融危機の直接的な影響は受けないが、間接的な影響は大きい。最大の輸出品である原油は大きく値下がりし、米、天然ゴム、コーヒー、胡椒などの農産物も輸出価格が下がった。7月の輸出は65億ドルだったが、8月は60億ドル、9月は53億ドル、10月は51億ドルと減り続けており、今年の輸出目標を達成するのは不可能となった。10月の消費者物価は1年前より26.7%上昇しており、インフレが酷い。企業の倒産が増えており、失業率も上昇している。 *南アフリカのテレビは、ベトナムの大使館員が犀の牙の密輸に関係していたと報道した。外務省の報道官は、有り得ない事だと思われるが調べてみると語った。 *チェコ共和国は、ベトナム人にビザを発給するのを停止した。このために労働者は、同国へ出稼ぎに行く事ができなくなった。(訳者注:新聞は、詳しい説明を控えている。外交官を含め、ベトナム人は海外でも違法行為をしている。) *ホーチミン市では、不動産の価格が下がり続けている。投資や投機のための高級住宅は、今年になって半値近くまで下がった。それでも投資物件を購入する者は全然いない。金利が20%を越え、銀行から融資を受けて不動産を購入した投資家の中には、破産した者もいる。建物の新たな着工は無く、途中で建設を中断した建物も多い。鉄やセメントなどの建設資材は販売が激減し、価格も急速に下がっている。ただ実際に住むための安い住宅は不足しており、価格は下がるどころか上昇傾向にある。 *(訳者注:北部のHoa Binh省に 311haの大型ゴルフ場があるが、期待に反して地元に大きな負担を与えている。韓国の企業が2004年に着工し、2007年に完成して営業を始めたが、客が来ないから経営も良くない。Hoa Binh省は内陸の貧しい所なので、地元の役人は、様々な優遇を約束して外国投資を呼び寄せた。三百世帯の農民を移転させ、交通の便利な広い土地を、非常に有利な条件で外国企業に譲り渡した。農民には、後でゴルフ場の仕事を斡旋すると約束し、安い補償金を認めさせた。当初は良かった。役人には巨額の手数料や賄賂が入り、補償金を受け取った農民もバイクやテレビを買う事ができた。しかし造成工事が終わると、役人は企業に金を要求する口実が無くなった。農民は平地の水田を失い、山の畑はゴルフ場を迂回するため非常に遠くなった。農業の収入は激減し、期待したゴルフ場の仕事はほとんど無い。食べる物も無い極貧に陥った農民が大勢居る。更にゴルフ場から貯水池に肥料や殺虫剤が流れ込み、飲料水の汚染問題も出ている。地元の住民の生活は、ゴルフ場ができる前と比べて確実に悪化した。) *APECの会議に出席しているグエンミンチェット大統領は、会議の合間に麻生首相と会談し、南北高速鉄道の建設、 Hoa Lacハイテク工業団地の建設、ハノイ市とホーチミン市の交通網の改善など日本が約束した援助を、早急に実現してくれるよう要請した。更にコロンビア、メキシコ、チリの大統領とも会談し、友好を深めた。 *モロッコの首相がハノイ市に到着し、グエンタンズン首相やグエンフーチョン国会議長と個別に会談し、両国の関係強化について話し合った。ノンドクマン書記長もモロッコの首相と会談して友好を深めた。 *インドの大統領がホーチミン市に到着し、同市の人民委員会議長らと経済面の関係強化について話し合った。インドの大統領は経済面の協議を終えた後、ハノイ市に移動して国家の指導者と政治面の話し合いを行う。 *ハノイ市で昔の遺跡が見つかり、過去5年間に1万9千平米を発掘した結果、ここは1010年以降の王朝の宮殿の跡で、歴史的に大きな価値のある事が判った。同市はユネスコに、ここを世界の遺跡に指定してくれるよう要請した。 *カンボジア人民党の党首が、大勢の党員と共にベトナムを訪れ、ベトナム共産党の指導者と両国の関係強化について話し合った。グエンミンチェット大統領とノンドクマン書記長もカンボジアの党首と会談し、友好を深めた。 *グエンタンズン首相はラオスを訪れ、同国の首都ビエンチャンでラオス、カンボジア、ベトナムの合同会議に出席した。インドシナ3国は、協力して経済発展を図る事を約束した。 *11月の消費者物価は0.76%下落したが、1年前と比べまだ23.3%も高い。建築資材は過去1か月で4.86%も値下がり、燃料価格の下落で輸送費も 4.4%値下がりした。米の価格も、6月頃と比べると半値に下がった。しかしハノイを中心とする集中豪雨の被害で、野菜などは2倍以上に値上がりしており、これが消費者物価の下降を妨げた。 *メキシコ労働党の党首がベトナムを訪れ、ベトナム共産党の指導者と両国の関係強化について話し合った。ノンドクマン書記長もメキシコの党首と会談して友好を深めた。 *ラオスで開かれているインドシナ3国の経済協力を促進する会議で、グエンタンズン首相ら3国の首相は、協力して経済発展を図る事を約束した。3国は投資や貿易で特別に優遇し合う事を決め、それを共同声明として発表した。 *政府は宣伝看板の規制強化を進めているが、民間から反対の声が上がっている。政府は『道端に看板があると運転手が気を取られて交通事故を起こす』、国家の伝統や文化を守るため外国語の字はベトナム語の字より小さくする』など様々な規制を付け、看板の取り付けは政府の許可を受けた企業だけに許す。(訳者注:ベトナム政府は、税法や不動産法など重要な法律を作らず、宣伝看板の規制やヘルメットの品質など、つまらない法律ばかり作る。役人は、手数料や罰金を取るために法律を作る。 *(訳者注:最近の経済の悪化で、ホーチミン市では倒産する企業が多い。企業が倒産したら残った資産を処分して負債を払うのが普通だが、ベトナムには倒産法が無いからそれができない。残った資産を処分する機関が無いし、誰を優先して支払うかの順番もない。給料が未払いの労働者は、毎日毎日会社へ押しかけるが、責任者が居ないからどうしようもない。2か月か3か月経つと、労働者は未払い給料を諦めて会社に来なくなる。最後に残った共産党の経営者は、国家の土地や建物を闇市場で売り払い、巨額の現金を手にして会社を去る。倒産して経理の帳簿が無いから、悪事は表に現れない。 *インドの大統領は、ホーチミン市で同市の役人と経済に関する問題を話し合った後、ハノイ市に移ってチェット大統領やズン首相と政治について話し合った。ノンドクマン書記長もインドの大統領と会談し、両国の友好を深めた。 *モスクワの市長がハノイ市を訪れ、両都市の関係強化について話し合った。互いに貿易センターを設立し、貿易の拡大を図る事を約束した。グエンミンチェット大統領もモスクワの市長と会談し、友好を深めた。 *先日は元の侵略軍を打ち破ったTran Nhan Tong王の7百年目の命日で、中部のQuang Ninh省でこれを記念する盛大な式典が開かれた。チョン国会議長、Doan副大統領、Nhan副首相の他、前の大統領、前の国会議長、祖国戦線の会長ら大勢の指導者が式典に出席し、仏教の庇護者でもあったTong王のために、大勢の僧侶も式典に参加した。 *ベトナム中部ではダチョウの飼育が盛んで、現在1万2千羽が飼われている。ダチョウの飼育は比較的簡単で、肉も卵も高い値段で売れる。 *世界経済の悪化で、外国人観光客の数が増えない。朝入国して夕方出国する中国人は増えているが、大金を使う欧米の観光客は大きく減っている。日本人の観光客は 5.9%の減少、韓国や台湾の観光客も減少している。 *ホーチミン市の2区 Thu Thiem地区は同市の副都心になる予定で、ここに住む住民の移転先のアパート建設が始まった。最終的には1万2千世帯の移転が必要になるが、まず今回は1800世帯のアパートを建設する。 *ベトナムでは1990年に初めてエイズ患者が現れ、今では確認されただけでも13万人の患者が居る。政府はこの病気を無くすため、国際機関の援助を受けて様々な対策を立てているが、効果は無くて患者は増え続けている。ホーチミン市では、毎年2千人がエイズで死亡し、生まれた時に母親から感染した赤子3千人が生存している。人々はエイズに対して偏見を持っており、エイズ患者は悲惨な生活を強いられている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.29 17:52:36
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