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テーマ:音楽のお仕事♪(1696)
カテゴリ:劇場(鑑賞&演奏)
10月26日
演奏会当日、タヌキの調子は相変わらず悪い。 寝ておいてもらうことにして、午前中、駒場から直線コースでは近い公園で双子関係のオフ会に参加。 暖かい日差しに油断して軽装で出かけてしまい、日が陰ると後悔、うすら寒い・・・・。 双子は喜んでドングリを拾っています。 三代目は、「うっ・・・喉が痛い・・・かも」と、嫌な予感に襲われ、おしゃべりに気合が入りません。 本番当日の野外オフは、やはり無謀であった・・・。 午後、駒場に戻り大学構内の書店の品揃えに喜ぶ三代目。 面白いのに一般受けしなさそーな本って巷の大型本屋にもあるかもしれないけれど、ベストセラーの駄本が少ない分、狭い場所で効果的に本が探せて便利です。 大型書店は歩き回るのに疲れます。 学術的なオタク本もございます。 教会音楽の初心者として勉強不足を痛感したのでキリスト教関連の本を購入、翌日実家へ本の詰まったバッグを一個送りました。 その間、タヌキと子供たちは学食へ。 三代目は本番前には、あまり食べません。 そろそろ支度しようと思ったら、「カメラテスト」に呼び出しを受け900番教室へ。 入り口の前には既に、良い席を確保しようと早めにいらしたお客様が列を作っておられます。 オルガンは2階後方にあるので、正面を向いて座る聴衆の為にスクリーンに演奏者を映すことになっているのです。 温厚で素敵な紳士の教授の皆さんが 「花輪氏が三代目さんのアップにするようにとおっしゃってます。」とドUpに。 「いえいえ、とんでもございません、オルガニストとコンタクトを取る様子がわかるようにカメラを引いてくださいませー!!」(冷や汗) 着替えに戻ろうとするところで、地下活動の同志Yさまが入場されるところ。お久しぶりですー。 そそくさと着替え、久しぶりのパンプスでちょこちょこ歩き。 子持ちは普段ベタ靴でバタバタと歩くのでございますのよ。 大阪と同じ衣装で、少し派手かなーと気になったのですが、かさばらずシワにならない衣装って、これしかないんです。 500人収容の大教室には推定400人以上の人が入っています。 やったぞ花輪君、・・・しかし私の声は大丈夫なんだろうか。 調子が悪かったので2日前から練習は軽く響きを当てるだけで、フルヴォイスを出すのは本番だけ。 沢山人が入ると響きが吸われるし、教室なので残響は無いも同然。 花輪君のバッハとメンデルスゾーン、少ないストップを駆使して変化をつけていて、さすがです。 普通は繰り返しで音を変えないのに、バッハの有名曲で変えたんです。 黒子の東大生(中国語を勉強する好青年)も驚いていました。 前半の歌曲はメンデルスゾーンの作曲の師・ツェルターのミニヨン三部作。 同じ詩にシューベルトが作曲したものの方が有名ですが、詩の作者ゲーテは友人でもあるツェルターの方を評価していました。 確かにメロディーはシューベルトの方が綺麗だし劇的です。 でもツェルターの方が詩が聴き取りやすく書いていて音楽は詩のしもべ、という感があります。 東大の池田先生が素敵な訳を書いてプログラムに付けてくださいました。 後で気が付いたのですが、実はツェルターの楽譜の出版社は一箇所ミスプリントをしていました。 Quellen泉 がQuallen苦悩 に入れ替わってました。 印刷ミスといえば・・・ 出版社Petersの有名なミスプリントに「フィガロの結婚」ヴォーカルスコアのドイツ語訳、バルバリーナの短いソロがあります。 伯爵から預かった針を落として暗闇の中で探す場面で Nadel針がNudel麺になっているんですよ!!!! 「なくしたわ、小さな麺を、かわいそうな私、伯爵にスザンナに叱られる、あーどうしよう。」 休憩中は「気軽に声を掛けてください。」といった花輪君ことフローリアンがモテモテ。 三代目にもついでにサインを求めてこられる方がいらして、恐縮です、どうも。 そして同志の皆様との対面。 オフライン初対面のOさま、HさまをYさま・Yたろさまに紹介。 (わかる方だけわかってください。) 後半はメンデルスゾーン姉弟の作品を歌います。 弟の方の作品、「ズライカ」と「歌の翼に」はドイツやパリでも歌ったことがあるので、調子が悪い事も忘れてリラックスできました。 花輪君のメンデルスゾーン・ソナタ。 凄かったですよ。 実は三代目はVater unser im Himmelreich のゆっくりな楽章を練習中なんですけど、良い演奏を聴いただけで学習効果があったらしく、ドイツに戻ってから、まる1ヶ月全然弾いていなかった後のレッスンで先生が「練習していないわりに弾けている。」と驚かれたんです。 小さな楽器でも効果的に弾けるというお手本を聴かせてもらいました。 それにしても、こんなに残響のないオルガン演奏を聴いたのは初めて・・・・。 関係者にご心配をおかけした三代目の声、ちゃんと聴こえたらしく、調子が悪いのに気づかなかったと言っていただき、ほっとしました。 夏に帰国した、元住み込み弟子Sちゃんが東京まで聴きに来てくれ、子供たちと再会。 そしてベルリン時代から三代目がお世話になっているM姉御とも、Komonenosato夫妻とも再会できました。 ああ、もっと皆さんとお話したかったのですが、残念です。 ありがとうございました。 画像は 美少年フェリークス メンデルスゾーン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.11 05:57:42
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