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2009.07.03
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1.家は超お金持ち
2.美形きらきら
3.ヴァイオリンが上手
4.ストラディバリウスを買ってもらったら日本に里帰りした時に大騒ぎになった。
5.作曲も指揮もやる
6.巨匠に気に入られ、普通の人は女性秘書のガードを突破するのも大変なのに自宅に電話もリハーサル見学もOKだった。
7.ベルリンフィルを指揮、BPOと録音もした。
8.東京では第九を暗譜で指揮し、合唱の女学生の目をハートにした。赤ハート

千秋真一くん@のだめ じゃありません。


昭和時代の千秋先輩?は、
貴志康一。

今年が生誕100年です。

では検証いってみよう。

1.実家は大阪の貿易商、地主(職業・大家と書類に残る)。
 生家も母親の実家も保存されているくらいのお屋敷。育ったのは芦屋。

2.美形が災いしてキザだとか音楽とは関係ない悪口満載の批評を書かれてしまった。

3.上手@当時としては。 習い始めたのは大正時代なので仕方ないですね。
 亡命ロシア人に習ったりしてました。なんせ芦屋ですから外人が近所にいた。
 で、留学してカールフレッシュ門下のおちこぼれ、壁にぶつかってしまった。

4.シベリア鉄道で帰国。膨大な関税を払ったそうです。

5.ヒンデミットのクラスを聴講。

6.秘書はエリーゼではありません。ベルタというユダヤ女性。
ヴィニフレート ワーグナー(バイロイト音楽祭を仕切った英国人の嫁)も
巨匠フルトヴェングラーをガードするベルタには手を焼いたそうです。
エリーゼとイメージが重なりますね。
康一くんは真一くんと違って巨匠のお守りはしませんでした。

7.自作を指揮してベルリンフィルの日曜演奏会に出演しました。
ただし、これは定期演奏会ではないので、マエストロ小澤がBPOを振るようなステイタスはありません。それにしても昭和9年に日本人が世界最高のオケを振ったということが事件。
後日同じオケで録音したものが復刻されていてCDで聴けます。

8.当時日本には他に暗譜で指揮する人はいなかった。
華麗かつ情熱的な指揮スタイルであったらしい。
使わないならどけりゃいいのに、譜面台を置いて、丸めた楽譜を置く演出をしたので、モテない批評家男子の嫉妬を煽った。
批評には派手、キザ、が付いて回った。
ちなみにベルリンではドイツ人の彼女がいたらしいです。

まるで漫画の主人公のような康一くん、
残念ながら28歳の若さで亡くなりました。
亡くなった理由・・・・・盲腸の痛みを過労のせいと思って我慢しすぎて腹膜炎、KO病院での手術の経過が思わしくなく、大阪に戻って再手術するも一年後心臓麻痺。
その後忘れられていましたが、K松K彦氏が康一くんの伝道師を自認して
復活演奏に力を入れ、少しずつ知名度が上がってきました。

その康一くんの生涯を三代目が語り、
デンハーグのRオケ・ヴァイオリン奏者の由紀さんが貴志康一の作品と彼のレパートリーを弾き、
KA在住の桂さんがピアノ伴奏、
歌曲は三代目が歌う、
という演奏会をします。
オランダとドイツから3人が集結、
果たして大阪の猛暑に耐えられるか!?

2009年8月22日 土曜日14時
高槻現代劇場レセプションルーム
終演後懇親会つき。

関西の皆様、
お待ちしております。





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Last updated  2009.07.03 16:12:23
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