アメリカ奮闘記

2004/08/05(木)14:43

★狂牛病のアメリカ牛?★

米BSE・狂牛病問題(16)

皆さん、こんばんは。 国際ジャーナリスト田中宇氏のサイト記事 「狂牛病とアメリカ」 によると、ニュージャージー州のある町で、過去4年間ヤコブ病で13名が亡くなりました。ヤコブ病(100万人に1人しかかからない奇病)が同じ町で13名も亡くなるのは異常で、狂牛病に感染したのではないか疑惑が浮上しています。とてもクオリティーの高い記事なので、(とくにアメリカ在住の方)読んでみてください。 去年の年末に、ワシントン州で狂牛病の擬陽性牛が発見されたときは、牛肉を主食とするアメリカは今後どうなるのか心配しました。わたしが当時考えた仮説はこのようなものでした。 1. アメリカ人の米牛離れ → けど、アメリカ人は牛肉を食べた~い。 2. アメリカ国外牛肉の需要増 → ドル安、貿易赤字拡大 3. 牛肉価格の上昇 → 牛肉レストラン・ハンバーガーショップの経営を圧迫 4. 食料物価の上昇 → 国民の家計を圧迫 5. アメリカ経済崩壊 うれしいことにこの仮説はすべて外れました。わたしの見込み違いは、日本人とアメリカ人の国民性の違いでした。日本で狂牛病が発見されたとき国産牛離れした日本人に対し、アメリカ人はI don't care (気にしないね)」でした。テレビのインタビューで「狂牛病にかかってもいいから、牛肉を食べたい」とコメントする人もいました。 真実を知らないというのは、とても怖いです。 約10年間の潜伏期間を経て、ヤコブ病に発病します。まず、発病すると記憶力の障害があれわれます。ろれつが回らなくなり、やがて歩行ができなくなります。発症後数ヶ月のうちに寝たきりになり、そして言葉を失います。植物状態となり、1 ~ 2年で肺炎などから死亡。発病すれば100%死にます(家庭の医学より)。 農務省の対応には疑問を感じます。狂牛病検査の対象を年間2万頭から20万頭に増やすと発表されていますが、全部で3500万頭の中から考えると0.5%しかチェックしないのです。もうちょっと消費者を守るように、アメリカ政府は動いてほしいと思います。

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