カテゴリ:ポルトガルワイン-ポート・ワイン
本日は、トゥニーポートの2回目になります。
●トゥニー・ポート(Tawny Port) トゥニー(tawny)とは、黄褐色の意。 基本的には、ルビーポートを熟成させたものを指すが、それ以外もある。 熟成したルビーポートに、ホワイトポートをブレンドしたものも含まれ、 現在ではホワイトポートのみを長期熟成させたものもトゥニーとして認められている。 トゥニーってたいしたことなさそうだな、と思われた方。 甘いです! そりゃもう、なんちゃって砂糖入り赤玉スイートより甘いっす!! ここからが、トゥニー兄貴の本領発揮ですよ。 ●トゥニー・ポート(Tawny Port) コルヘイタ(Colheita) トゥニーポートのなかでも、特別に コルへイタ(COLHEITA)と表記されているものがあります。 これもトゥニーと同じく日本語にしにくいのか、 コルヘイタ (2,810) コルエイタ ( 673) コルフェイタ ( 30) コリエイタ ( 397) コリェイタ ( 237) など読み方は多数ありますが、どれも同じ。 コルヘイタとは、同じ年に収穫されたぶどうだけを使い 収穫後7年以上、樽での熟成を重ねてから瓶詰めされたものを指します。 これも、7年熟成したからコルヘイタって名前で売っちゃえ~!という訳にはいかず、 収穫後4年を経たところで、ポートワイン・インスティテュート(I.V.P ポートワイン協会) に申請を出して、認定されたものしか名乗ることができません。 コルヘイタの場合、ぶどうの収穫年とそれを瓶詰めした年号を表記することが 規定されていますので、コルヘイタを見つけたら確認してみてください。 コルヘイタの文字の上に大きく書いてある〔1975〕が、ぶどうの収穫年。 そして、その下にちょっと小さく書いてある〔bottled in 2007〕が瓶詰めの年。 トゥニーポートは、ヴィンテージポートと違って瓶詰めされてからの熟成は それほどすすまないので、樽での熟成期間のほうを重視したほうがよいでしょう。 コルヘイタは、ブレンドを特徴とするトゥニーポートの中ではめずらしく 同じ年に収穫されたぶどうだけで作られているため、収穫年からの熟成度合いを 直接味わうことができる点が魅力だとおもいます。 自分の誕生年のものを探してみるのもいいかもしれませんね。 〔バロース〕コルヘイタ [1991] 750ml 4,600円 〔バロース〕コルヘイタ [1965] 750ml 20,000円 〔クローン〕コルヘイタ・ポート '60Krohn Colheita Port [1960] 18,900円 〔キンタ・ド・ノヴァル 〕コルヘイタ [1976] 8,715円 〔ポルタル〕コルヘイタ (ポート)[1994] Portal Colheita Port 750ml 5,800円 〔ダルバ〕【送料無料】お買い得セット!ヴィンテージ&コルヘイタ 10,500円 〔ニーポート〕[1934]コルヘイタ(木箱入り)61,950円 補足ですが、コルヘイタとヴィンテージ・ポートは違います。 コルヘイタはあくまでトゥニーポートの一種なので、長期に渡る樽熟成のあと 濾過した上で瓶に詰められます。 一方、ヴィンテージポートは、良いぶどうが採れた年だけにヴィンテージを宣言して 作られる、特別なポートでトゥニーとは逆に、樽熟成の期間を短くし濾過しないまま 瓶に詰めることで瓶内発酵によって味と香りの深みを生み出す手法をとっています。 コルヘイタとは収穫年のことを意味し、またヴィンテージも収穫年をあらわすために、 混ざってしまったのかもしれませんが、熟成方法の違う別物としてお考えください。 混乱したら、瓶をきちんとみれば大丈夫です。 コルヘイタなのかヴィンテージ・ポートなのかは、瓶の表面に記されています。 手前がトゥニー、奥がヴィンテージポート 金額については、「収穫年」が古い物ほど高額になりますが、 熟成が長いものほど、味も香りも一体感が増しており、まさに別格です。 疲れていてふっと息抜きしたい夜など、 小さなポート用のグラスなどに1杯飲めば… どんな日であったとしても、人生を肯定できる。 そんな味わいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.04 00:21:59
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