vivienのHP

2016/09/10(土)14:51

終わりの始まり3 南京のジャンさん 

大家が帰った後、チャンはとても悔しがった。 チャン  こういう事を言う事が、許せない。 vivien  あのさ、ジャンさんに連絡を取ってよ。 ジャンさんは、南京に工場を持つ加工メーカーの社長で、 仕事は上手く行かなかったけれど、すっと、交流している。 以前、ジャンさんは、私に、ジャンさんの余っている場所に 引っ越して、一緒にやらないか、と言った事がある事を 思い出したのだ。 vivien  引っ越しは、実際は難しい問題があるけれど、      検討の一つとして、ジャンさんの所に引っ越すと、      幾らなのか、知っておいた方が、いいかな、と。 チャンがジャンさんに連絡を取ると、2つ返事で、工場へ来てくれることになった。 黒のBMWで、ジャンさんはやってきた。 到着するなり、ジャンさんは、私の用件も聞かずに、工場の敷地は 何平米か、と聞いてくる。 チャンは、丁寧に、隣の工場も同じ大家で、、、とか、色々説明している。 『以前、買いたいと言ったら、600万元(1億円)と言われて諦めたんです。』 と、チャンが言うと、ジャンさんは笑って聞いている。 ジャンさんは、チャンに寄れば、金持ちであり、政府関係と”何か”関係を 強く持った人である。 今の仕事も、する必要が無いくらいだが、暇つぶしか、何か知らないが やっている。 食事をしながら話しましょう、という事で、レストランへ行った。 すると、ジャンさんは、『幾らで、会社を売りますか?』と 私に聞いてきた。 なるほど、そういう事か。 私は、『ジャンさんの工場は、平米幾らで貸しますか?』と返した。 ひと通り話した後、ジャンさんの工場の空いている場所を今度 見に行く事にして、もし、会社を売る場合の価格も提示することにした。 最後に、ジャンさんは、もし、会社を買えば、引っ越ししないで、この 場所に南京から他の設備を持ってきて、営業する。と言った。 そっか、土地も会社も買う、って事か、と思った。 金持ちって言うのは、考える事が違うな、と思った。 ジャンさんが帰った後、チャンと色々シュミレーションしていて、 口論になった。 チャンは、ジャンさんに会社を売った方がいい、と言ったのだ。 突然、降って沸いた話である。 そうしましょう♪ と、言える筈がない。 vivien  じゃ、今のお客さんの供給は、どうするの? チャン  会社は倒産させない、あなたに代わって、董事長を      ジャンさんが、やるのです。 vivien  品質問題出たら、どうするの?      そんな事、簡単に認められる訳無い。 チャン  あなたは、いつもあの会社のためを言うけれど、      確かに、Mさんには、お世話になったけれど、      今は、もう、あの会社は変わったのです。      台湾企業に買収された時に、我々の事、あの会社の誰が      気にしてくれましたか?      だから。気にする事ないのです。      黙って去ればいいのです。 その点については、チャンの言う通りだった。 まるで、黒船が来たみたいになって、右往左往させられて、 値段だけ下げさせられた。 そして、今後の事は、更に解らない。 チャン  売れる時に、売る方が、あなたのためです。      幾らで売ればいいか、計算して下さい。 うぅぅぅぅ。 とんだ展開になってしまった。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る