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カテゴリ:接ぎ木・挿し木・取り木関連
以前から行ってきたバラやその他植物の接ぎ木。
今年からは、バラの「切り花の品種の接ぎ木」を集中して行いました。 その結果、バラの「接ぎ木(穂つぎ)」(切り花)に関しては、ある程度の結論が見えてきました。 ★まずは、台木の「ノイバラ」について 樹木の成長は、樹皮のすぐ内側にある形成層と呼ばれる部分が 一番活発に細胞分裂して、年々成長していきます。 特に活発に成長している部分は樹皮との境の部分です。 なので、台木の切り込みは、できる限り、樹皮に近い部分で、 穂木の大きさに合わせて切り込みを入れることが重要です。 張り芽つぎの成功率が圧倒的に高かったのは、 樹皮をむいた部分、すなわち一番細胞分裂が活発な場所に 接いでたので成功率が高かったと言えそうです。 ![]() ★次に、穂木について これまでは、なるべく台木との接合面を広くした方が、 いいんじゃないかと単純に考え、 形成層を広めに、たまには髄におよぶこともある 切り方を行っていました。 これが一番の失敗です。 穂木はまだまだ成長途中の枝。 形成層の幅が狭いのは当たり前です。 切り花には特にそのことが言えます。 樹皮を削ぐ程度の切り方が一番細胞分裂が活発で、 カルスの発生が早いことも確認できました。 台木との形成層を合わせるのも容易です。 穂木は表と裏と、いわゆる台木の樹皮側と接する部分も、 薄く切ります。 決して髄の部分にまで達することのないように。 ![]() ![]() こうして、台木と穂木をしっかり合わせて、 接ぎ木テープ(私は、「ニューメデール」を使っています。)で巻きます。 さて、接ぎ木を行った後の管理ですが、 ビニール袋などで、乾燥しないように、 覆ってあげた方が良いのですが(まだ試してませんが・・。) それだと水遣りも面倒だし、 私は、穂木全体を接ぎ木テープで覆う、 あるいは、穂木の切断した上部だけを接ぎ木テープで覆い、 乾燥しないように工夫しています。 ニューメデールはとても柔らかくて、簡単に新芽が破って出てきてくれます。 (ただし新芽が出そうな部分は、一重にしてください。) その後は、雨に当たらないよう(細菌に侵されないよう)に簡易温室で管理。 ![]() まだまだ発展途中ですが、考えられるいろんな方法を試しています。 また、少しでも進展がありましたら、報告しますね~ ![]() 以上の方法で、成功率はグンと上がりました。 このテープも伸張性があり、扱いやすいですよ。 ![]() 接木テープ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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