2007/09/19(水)22:41
”石”と呼ぶか。
ラピス・ラズリのタンブルです。
以前にも一つ紹介しています。
今回は、パイライトの美しさが秀逸。
何とも写真に撮りにくい、ラピス・ラズリの青に泣かされながら撮りました。
青を写そうとするとパイライトが写らず、石の真ん中にピントを合わせると、
ラピス・ラズリの青にならない……。
パイライトは、ラピス・ラズリが天然か練りかを見分ける重要ポイント。
安価な練りにはパイライトは入っていないし、
入っていたとしても見るからに不自然です。
このタンブルは、流れるようにバランス良く入るパイライトの輝きが魅力です。
もちろん、色も濃くて文句なし。
アフガニスタン・パキスタンの石(個人的)ブームのおかげで、
ラピス・ラズリを見る機会が増えました。
ちゃんと気を付けてみると、ラピス・ラズリといっても実にさまざま。
パイライトと母岩の白が縞模様のようになっているもの。
黒に近く見えるほど色が濃いもの。
明るいけれど、やや色の深みに欠けるもの。
色の深みと、青である鮮やかさを兼ね備えたものは、
探し出すと意外にないのです。
特に色が淡くて白っぽく見えるものは「デニム・ラピス」と呼ばれて
インディアン・ジュエリーに用いられることもあるようです。
私個人としては、全体的に色が浅いよりも、
母岩の中にくっきり青が混ざる方が好みかも。
こちらのロシアン・ラピスラズリなどはその良い例ですね。
さて……今回、しつこく「ラピス・ラズリ」と書いておりますが、
最近、なるべく「ラピス」と略さないように心がけています。
なぜなら「ラピス」は石、「ラズリ」が青という意味なんです。
だから「ラピス」と呼んでしまうと「石」と言っていることに……。
それじゃ、ちょっと悲しいかも、と反省して「ラピス・ラズリ」と呼ぶことにしました。
「ラピス」がつく石だと、「ラピス・ネバダ」という石もあります。
チューライト、スキャポライト、セリサイト(絹雲母)、ダイオプサイト、
エピドート、長石、水晶、ゾイサイト、クリノゾイサイト、アクチノライト、
アパタイトなど11もの鉱物からなる石(岩石)で、ラピスとついていても、
当然のことながら青くはありません。
度地rかと言うと「桜餅」カラー。
「ラピス・ネバダ」の名前の通りに、ネバダ産の石。