虚空座標

2008/04/03(木)23:35

運良く判明

アフガニスタン・パキスタン(123)

こっくりとしたコーヒー色のこの石、ベスビアナイトです。 買ったのは、私好みの「掘る」お店。 いろんな石がごちゃ混ぜで籠の中に入れられていて、まさしく玉石混淆。 自分の目と乏しい知識を頼りに「玉」を探して掘りまくる。 それが醍醐味なのですが、デメリットは「知らない石は正体不明」になること。 普通のお店なら、わからなければお店の人に聞けばなんとかなります。 それは、仕入れてくるときに「これは●石」と、 間違っていることもあるかもしれないけれど、一応名前が付けられているからです。 ところがこの「掘る」店は、仕入れの時から玉石混淆らしく、 いろんな石がごった煮状態で入ってきます。 そのため、お店の人にも不明な石があるのです。 時にはお店の人も一緒に首をひねって「この石なんだろ~?」ということも。 このベスビアナイトも、危うく「正体不明石」になるところでした。 小さいけれどきれいなコーヒー色にひかれて手に取ったものの、私の知識では正体不明。 お店の人に聞いても、逆に「なんだと思う?」 トルマリンっぽいけどちょっと違うし……と首をひねっていたら、 ちょうど別のお客さんが来店されました。その人は宝石の鑑別等もされる方だそうで、 一目見て「あ、ベスビアナイトですね」。 さらにルーペを取り出し、ちょちょいと確認。 「間違いないです」 ……カッコイイ! 家に帰って産地とベスビアナイトの名前を頼りに検索してみると、 なるほど、同じ産地から同じ色のベスビアナイトが出ています。 これで安心。 私は水晶に偏った石好きなので、水晶以外となるとかなり不安。 それでもこの「掘る」お店のおかげで、「たぶん、アレ」と 目星が付けられるようになりました。(正しいかどうかは保証できませんが) 本を読んで「勉強」しても、なかなか頭に入りませんが、 実物を前に「これが何か知りたい」と思うと、それが調べるきっかけになり、 結果として覚えることにつながります。

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