2409132 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2008/04/04
XML
フックサイト

意外に持っている石の数が少ない産地、オーストラリア。
そこからやってきた緑の石。
「フックサイト」だそうです。

フックサイトといえば、雲母。
白雲母がクロムによって緑に色づいているのだそうで、
ゆえに和名はクロム雲母(クロム白雲母)。

恥ずかしながら、オーストラリアでフックサイトが出るとは知りませんでした。
そんなに珍しい鉱物でもないので、どこで産出してもおかしくはないのですが。

繰り返しますが、フックサイトは雲母。雲母の仲間のはず。
雲母といえば、別名を「千枚はがし」というくらい、
うすーくぺりぺりと剥がれる性質を持っています。
……がこの石、雲母に見えません。

だいたい、ルビー・イン・フックサイトの緑色の部分も、雲母という感じには見えません。
それでも、不透明なので、フックサイトがよく見るぺりぺり雲母の状態ではなくて、
粘土のように細かくなって固まっているのか、と考えています。

パキスタンで産出する、グリーンピース色の水晶も、フックサイト入りだと言われていますが、
これも、全くキラキラしていなくて、雲母が入っているように見えません。
フックサイトが緑泥状に変化したものをセラドナイトというそうで、
この場合は、フックサイトと呼ばれていても、実際はセラドナイトかも? と
想像してみます。

そして今回の石。
つるつるタンブル状で、流れるような緑の縞模様。
透かすと白っぽい部分が半透明に透けます。
この透け具合が何とも言えず美しい。

……しかし、これはフックサイトではなくて、
何かにフックサイトが内包されているのでは。
フックサイトはもちろん、緑の部分でしょうから
何か、というのはこの光に透ける半透明の部分ということになりますが、
これがなんなのかは、私にはわかりかねます。

ルチル入り水晶を略して「ルチル」と呼ぶように、
内包物の名前で石全体を示してしまうことがありますが、
実は、とても不親切な呼び方だったんですね。
そういえば、サーペンティンにスティッヒタイトが混ざった石
(アトランティサイト)のビーズが
「スティッヒタイト」の名前で売られていたことがありました。
私は、その石を知っていたので
「あ、アトランティサイト(サーペンティン&スティッヒタイト)」と思いましたが、
知らなければ、ビーズそのものが(サーペンティンの部分も含めて)
スティッヒタイトなのだと思ってしまったかもしれません。
危ない……。

石の名前を間違えて表示する、売るためにフォルスネームを使う、
商品名と鉱物名、宝石名が入り交じる。
石の名前は、いろいろ間違えやすいものですが、
何気なく略した名前でも、時には誤解を招くかもしれません。
危ない……。

ということで、今回の石はフックサイトと「何か」がまざったもの。
いったいなんでしょう?





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008/04/04 11:17:31 PM
コメント(0) | コメントを書く
[オーストラリア、東南アジア産] カテゴリの最新記事


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Category

Comments

フォレスト@ Re:”メタ”からアゼツを考える。(09/28) アゼツライトは水晶にもならないただの石…
スターブラリー@ Re:名前を使う、意味を使う(10/08) この写真に掲載されている水晶は、販売予…
spiranthes@ Re:Vサイン!(11/15) 55度24分のベローダ(Belowda)式双晶かもし…
販売者@ Re:分りやすいです。(09/30) スーパーセブンが、過去くず石だったとい…
通さん@ Re[4]:深紅であるはずの石(12/10) わ!わ!こちらにお返事をありがとうござ…

Recent Posts

Favorite Blog

石ころ館雑記帳 石ころ館店主さん
めいの一日 咲月さん
風の石達、花達、光達 coron2003さん
Rutile Cat The Twin Rutile-Catさん
まーの石と日々の色々 @まー@さん

Freepage List

Profile

KURO−M

KURO−M


© Rakuten Group, Inc.
X