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良さんの読書日記

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2017.03.22
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テーマ:お勧めの本(7219)
カテゴリ:日本の歴史
閔妃暗殺 朝鮮王朝末期の国母角田房子、新潮文庫、初版1993年7月25日

 本書は推理小説ではない。閔妃(みんぴ)というのは朝鮮の王妃のこと、日本でいえば皇后になる。閔が苗字で、名前は紫英(みん・ちゃよん)と推定されている。日本で忠臣蔵を誰でも知っているように、韓国で閔妃を知らない人はいない。1866年、明治維新の2年前、14歳で朝鮮国王と結婚し、王妃となった。

 日清戦争が終わった年1895年の10月8日、日本公使館の職員、日本兵、民間の国粋主義者が王宮に乱入し、閔妃を暗殺した。これを計画したのは公使の三浦梧楼。長州は萩の出身で、公使に決まった時から暗殺を考えていた。
 なぜ、閔妃を暗殺する必要があったのか。当時の朝鮮は、国王ではなく閔妃が実質的に権力を握っており、彼女が日本のいいなりにならなかったからだ。
 本書は、幕末からの日朝関係に始まって、閔妃が暗殺されるまでを小説化したものである。作者の角田さんは、事件関係者の日記、報告書、手記、歴史書などを綿密に調べ、はっきりとした事実のみを書いている。そういう意味では、本書はひとつの読みやすい歴史書といえる。とりわけ、日清戦争に向かう日本、清、朝鮮の状況がよくわかる。
 本書では、閔妃がどのような人物だったのかが、詳しく書かれているが、朝鮮の人々にとっては、日本に国母を殺されたという事実が問題らしい。
 ここにも、朝鮮人が日本を恨む要因の一つがある。






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Last updated  2017.03.22 15:09:24
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