2005/03/25(金)09:39
あまりに有名な「オペラ座の怪人」を予備知識ゼロで
ミュージカル映画は嫌いではない。なんせ洋画に嵌ったのがロードショー公開時の「ウエストサイドストーリー」だったのだから。
けれど、全編これ歌ばかりというのはオペラでは良いのに、映画になるとダメなのだ。
舞台でも日本のミュージカルは見る気がしない。(決して食わず嫌いではなくね)
ストーリーをどこかで垣間見て、行ってみようかと思っていた映画「オペラ座の怪人」が、終了間際なのを知ったその日が、運良くレディースデイ。
舞台は観ていないし、ストーリーもよく知らない。
始まって少ししてから、この映画もミュージカルであることに、「え?」と思ったくらい前知識なしで観たのだ。
前述したとおり苦手な全編歌のミュージカル映画では、以前同じように知らずに観た「エビータ」で、途中で会場を出てしまうという、最初で最後(でありたい)の経験をしている私。
ところが、今回はどんどんとのめり込んで行く面白さがあった。
まず、あらゆる面で豪華絢爛なこと。衣装やセットの隅々まで徹底した豪華さに、これだけでも値打ち十分だった。
次に音楽。後で知ったのだが、一人を除いては全部吹き替えなしというのにびっくり!
それほど安心して聴いていたのだから、吹き替えだとしても幻滅しないだろう。
そしてストーリー、これが良い!
長い間舞台で上演され続けているため、作品が精練されていて、今や古典の趣を備えてきているのかもしれない。
時間を経るにつれ感想がどんどん変わる。私にとってはそんな珍しい映画だ。
欲を言えばファントムの役者さんが、少々役不足に思えるのだが、歌えて陰の魅力を存分に持っている俳優さんって、やっぱり思い浮かばない。
若き日のデビッド・ボーイなんかどう?・・・などと、帰りの電車で娘と話していたんだけど。。うーん、、ちょっと内面で苦悩する印象が薄いかな。
それに、あまりメジャーな役者さんでは、イメージが出来上がっていていただけないという、制作者の意図も正解だしね。
一日頭の中をあの音楽が廻っていたけれど、私は何より原作を読みたくなった。
それに、一度舞台も観に行こうかと思っているのは、やっぱり嵌ったということなんだろうか。。