わかどりのヤキトリ日記

今日から１日２回のあひるさんの観察が始まった。
朝夕二回、実験施設に入ってアヒルの病状を観察したり
写真を撮ったりして記録を残すのだ。


昨日あひるさんと一緒に撮った最後の写真。

ウイルスを接種してしまったので、
今度あひるさんがアイソレーターから出せるのは、
あひるさんが死んでしまって、消毒作業が済んだ後なのである。

さて、１日２回の観察についてなのだが、
動物実験を一度始めてしまうと、土日も観察をし続けなくてはならないのだ。
明日から日本国民は三連休であるが、わかどりは明日も明後日も明々後日も
観察に来なければならない。

そんなわかどりに救いの手を伸ばしてくれたのが、
マッスル鈴木さんである。
同じ研究所に鈴木さんが何人もいるので、みんなマッスルさんと呼んでいる。
マッスルさんはわかどりと同じように感染実験をよくしているのだが、
前回の実験のときから、わざわざ実験室に入らなくてもトリを観察できる
システムを開発していたのだ。
要するにマッスルさんは、メッセンジャーソフトのウェブカメラの親玉のようなのを
実験室に設置して、インターネット経由でトリを観察できるようにしたのだ。
普段、マッスルさんがしているのと同じ方法を使えば、
わかどりはいちいちトリの観察に入らなくてもパソコンから
トリの様子がわかるというわけだ。


奥に座っているのがマッスルさん。
モジモジスーツを着ていると誰が誰だかわからないけど。

設置したカメラは全部で６台。
遠くから全体を観察できるように三脚に２台設置。
あとの４台はアイソレーターのガラスにぴったりくっつけて、
アヒルさんの細かな状態がチェックできるようにした。


カメラをセットするマッスルさん。
モジモジスーツなのでやっぱり誰が誰だかわからないが、
脱がしたらすごいんです。

そして３時間かけてようやくカメラの設置作業終了。
結局研究所には来ないといけないんだけども。
明日からの観察がちょっと楽になった。


ウェブカメラで撮影したあひるさん。
なかなかべっぴんさんに写っています。