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アディーナ・ハルパーン、田辺千幸訳の『人生最高の10のできごと』を読みました。なかなか面白かったです。
訳者あとがきにはエイミー・アダムス主演で映画化の話が進んでいるとありましたが、エイミー、引っ張りだこやねぇ。コメディからシリアスまで何でもいけるもんね。 エイミー出演の映画『ジュリー&ジュリア』もこの前読んだけど、誤植のひどさには参った。目的語の前後に同じ副詞があったり、どもってんのかってくらい同じ文字が続いてたり。だから読みづらいのなんの。映画化に合わせて出版しようと慌てていて、校正が充分に出来なかったのかしらん。内容は独特な感じで面白かったけどね。 それはそうと、こちらもアラサー女子が人生をよりよくするため奮闘する話。と言っても、死んじゃってますが。 アラサーのアレックスは愛犬の散歩中、交通事故にあって死んでしまう。気付けば天国にいて、そこは何でも思い通りになる素晴らしい場所。幼い頃からの憧れの家に住み、食べたいだけ食べても太らない。シミやシワ、セルライトも消えてなくなるし、大好きな祖父母と大伯父にも会える。おまけに素敵な殿方と急接近!ほんと、天国だわ~。 と、浮かれていたら、守護天使からこんなことを言われてしまう。あなたは最上級の天国である第七天国で暮らすには相応しくないのではないか、と。人生において素晴らしいことをしてきた人に、その資格があるのだ。 今まで何をしてきて、もし生きていたら何をすることができたのか。 人生でもっとも良かった出来事を10選び作文にするというテストを受けることになり、アレックスは29年の生涯を順に思い返す…。 父母のなれそめや、祖父母や大伯父との思い出、大親友ペネロペとの出会いなど、クスッと笑えたり、しんみりしたり。緩急ついてくるね~。 いじめられっこだった子供時代や、見た目にコンプレックスを持ち性衝動が爆発する思春期のエピソードは楽しかったよ。 当然、祖父母や大伯父はアレックスより先に天国に召されてるんだが、彼らが亡くなるエピソードも出てきて、お年寄りネタに弱い私は涙腺がゆるんじまいました。元気だった頃の姿が先に描かれてるから余計につらい。 十代後半からは派手に遊ぶようになり、両親を困らせてきたアレックス。父の期待に添えず失望させるようなことをしでかす。それでも遅くに授かった我が子は愛しくて仕方ないのだが。 わだかまりを残したまま、LAに引っ越したアレックス。そして父とろくに会話もできないでいるうちに死んでしまうのだ。 なかなか感動的なお話でした。脱字がなければ、もっといい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.01.18 00:46:50
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