1424719 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

頑張れ!「お父さん」応援SHOP!

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

wakaHW

wakaHW

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

背番号のないエース0829@ 最優秀新人賞  岡田有希子「十月の人魚」に、上記の内容…
http://buycialisky.com/@ Re:粘る!粘る!巨人が粘る!最後は清水!(09/15) cialis soft and pulmonary hypertensionm…
http://buycialisky.com/@ Re:変な心配です。フィリピン戦試合終わるかな?(12/01) cialis viagra levitra price comparisonl…
http://buycialisky.com/@ Re:審判!シッカリせんかい!(06/15) cialis vs viagra forumcialis experience…
http://buycialisky.com/@ Re:サンタナ投手との契約を発表 メッツ、6年145億円(02/03) cialis 5mg 10mg 20mg tadalafilquick for…

フリーページ

ニューストピックス

2012.06.13
XML
「生まれてきたことだけで凄いだって? バカ野郎だ」
 例を挙げるならば、玉砕精神。

 野々村氏が監督を務めた開星高校は'01年から毎年3月に江田島にて合宿を張り、生徒たちと海上自衛隊内にある教育参考館を見学していたように、そういう精神性が野々村野球の真髄にはある。“玉砕”というとその言葉の重さ故に、眉を顰める方もいるやもしれないが、野々村氏の真意はこうだ。

「玉砕という言葉も特攻隊の遺書を見せることも、『危険な右翼思想だ』と大人が遠ざけてきた。違うんですよ。死を見せずに生は感じられない。野球をやりたくてもできなかった人たちがいる。そういう人たちの為にも、当り前のことに感謝し、今の一打席、この一球にまごころを込めて野球をやらにゃ申し訳ない。命を惜しまず玉と砕ける。その精神なくして本当の力は出ない。それが玉砕精神ですよ。

 ワシは言葉で教えることはしません。ただ、江田島に連れて行って見さすだけでいいんです。こんな歴史があったよ、あの時代にはお前らと同じ年代の若者がこんな遺書を書いてこういう気持ちで死んでいった。そういうものを直視させるだけで、自分がいかにいい時代に生まれてきたかということがわかり、生き様が変わってくる。

 今は腹いっぱいに食べて、自由勝手に生きて、等しく幸せにいられることが当たり前というスタートからの教育をしているから、甘っちょろい歌が流行るんですよ。生まれてきたことだけで凄いことだって? バカ野郎だ。生まれたら死ぬまでにいかに自分を磨き必死に成長していくか、それが生きることじゃないですか」

 というわけである。

中畑監督の求めるスピリッツは、梶谷の野球観とピタリ一致!?
 が、本人の承諾もなしに「梶谷は野々村監督から玉砕精神を学びとったのである!」なんて論調で書き進んでいくと、本人にエラく迷惑が掛かりそうな気もするので強くは言わない。しかし、4月のあの不調の最中、必死に声を張り上げ、凡打の山を築こうとも愚直に力強く振り抜こうとしていた梶谷の姿を見ていると、“今この一球”にまごころを込める野々村氏の教えは、梶谷の野球観に強い影響を与えているような気がしてならない。

 そしてまた、今シーズンはじめ。中畑監督の構想に1番ショート梶谷が据えられたことも、「うちはチームごと全身でぶつかってやっと勝てる」と度々口にする監督の求める選手像と梶谷の姿勢が合致したのではないかと。これもまた妄想じみてはいるが。

 それはともかく、梶谷の高校時代、野々村氏が精神的な成長を痛感した忘れられない試合があるという。

 '06年選手権予選直前の最後の練習試合。鳥取西高校とのダブルヘッダー。この試合の直前、野々村は選手たちに「夏の大会本番のつもりで戦え」という課題を選手たちに与えたが、結果は鳥取西の1年生ピッチャーの前にあっけなく敗れ去った。

3年連続の選手権大会出場は、梶谷の涙から始まった。
「この試合は最後の練習試合で勢いをつけて予選に乗り込むぞ! という意気込みで挑んだんだけどね。勝てると思うとったら、まぁ完璧に抑えられてね。相手チームやスカウトが何人も見に来ている前で、『オンドリャァァァァ!』って次の日に声が出なくなるほどの大説教をかましたんですよ。

 生徒たちに『ワシはこの試合をどういう気持ちでやれというたんや! 言うてみい!』って詰め寄ったら、『夏の大会と同じ気持ちで戦えということです!』と選手が答えた。『だろうえ。それなのにおめえらは負けても誰一人泣いとらん。夏にこんな悔しい負け方したら、地面に這いつくばって人生終わったように泣くんと違うかえ。最後の夏と思って本気でやっとらん証やろが! お前らの夏は終わったんじゃー!!』とワシが狂いまわったんですよ。スカウトも『気の毒やな……』ってこそこそと帰るぐらいのね(笑)。

 そうしたらよ、その時にチームで最初に梶谷がポロって涙を流すんですよね。それをきっかけに他の選手も次々と涙を流しはじめてね、この時に『甲子園に行ける』と思いました。

 練習試合は『いい勉強にしようや』ではいかんと思うのですよ。相手が強かろうが弱かろうが、あらゆる手段を講じて、なんとしても敵を倒さないけんと必死になって戦う。それを繰り返すことで闘う集団になるんです。その真意を、本気になって戦う厳しさというものに、梶谷は気づいてくれたんです。もしかしたら『このままじゃ殺される』と思ったのかもしれんですけど(笑)」

 この往年の大映ドラマのような熱いドラマがあった直後に、開星は4年ぶりの甲子園を決め、その後、島根県記録となる3年連続での選手権大会出場へと繋がっていく。「すべては梶谷の涙からはじまった」。野々村氏はそう回顧する。

今こそベイスターズには“玉砕”魂が必要だ!
 そして、今。ベイスターズにはなりふり構わず戦う選手が求められている。現在は代走要員となり、二遊間のライバルたちの間では後塵を拝している梶谷。だが、今この一球に真心を込め、命を懸ける野々村野球の精神が必要とされる場面は、必ずくるはずだ。

「ワシはね、今はイチ梶谷ファンですからね。片岡光宏(元広島)、杉原洋(元横浜)に昨年の白根(ソフトバンク)に梶谷と教え子が4人プロに入っとるけど、上で野球をやる時点で開星の野球レベルを超えたわけですから野球を教えることなどおこがましくて何もいえん。

 特に梶谷の時はドラフトが決まった日に、彼を呼んでね。『昨日までは俺が監督だが、今日プロの道が拓かれた時点で俺は二度とお前に野球のことで口を出さない。俺は頑張れ頑張れと声援を送る梶谷のファンになる。だからお前は特別な才能の集まるプロ野球の世界でなんとか生き抜け!』と言って送り出してからは、お互いに連絡もほとんど取らない。毎朝、新聞を見て『お、昨日は試合に出た! おっしゃ盗塁決めたか!』って一喜一憂しているだけよ。

 卒業後も『ワリャーオンドリャー』って喧しく言うとるイメージかもしれんですけど、上の世界に行けば、いつも頑張れ頑張れという思いだけで見とります。今も苦しんでいるようですが、諦めずに頑張ってほしい。絶対にできると思って強い気持ちでやることだけ。逃げるな! ブレるな! 群れるな! ですよ」

 たとえ三振に終わろうと、盗塁を失敗しようが、玉砕を恐れずに戦ってほしい。もう一度、がむしゃらに前へ前へと進もうとする梶谷のあの姿を、ベイスターズファン、そして誰よりも一番のファンである野々村氏が待ち望んでいる。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012.06.13 07:04:50
コメント(1) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.