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テーマ:コーラス(2704)
カテゴリ:呼吸法と発声の講座
ワークショップの参加者12人、うち男性2人。
ほとんどみんな仕事で声を使う人ばっかり。 その中の半分以上が自己紹介で、ワークショップへの参加動機について 同僚から、声が平たい、単調で長い時間聞いているのがしんどい、聞き取りづらいいうフィードバックをもらって、直そうと思ったから と話した。 声が平たい? その時の私の印象では、彼女たちの話し方は、ドイツ人としてはいたって普通。 発音がくっきりはっきりしていて、声が強く、 前に向かって出るし、よく通る、と私は思う。 私もそんな風に話したいから、低い声を絞り出すように話す癖がついたのに。 その中の数人の個人レッスンの時間に先生が言う事といえば、 もっと口を大きく開けて ばかり。 言われて、彼らの口元に注目していると、確かにほとんど口が開いていないことにようやく気づいた。 でもね、普段からずっとそうやって話している人は、指摘されたからってそう簡単に変えられるものではない。 先生は、そんなことはもう何度も経験していてよく分かっているんだろう。 だからね、口を縦に開けるのよ。 あなたみたいに口を横にだけ引っ張って薄く開けたら声が平たくなるの、当然なの と、口の開け方を平たくしてしゃべってみせてくれた。 おおおおお、本当に声が全然違うゾ ね、これじゃ声が全然響かないでしょ。 そうじゃなくって、口を縦に開けると、口の中の空間が広がって、反響するから声が響くようになるのよ。 と、今度は正しい口の開け方でしゃべってみせる。 すごい、すごい、口の開け方ひとつでこんなに声が変わるものなの?? 先生のしゃべり方をじっと観察していると、口を縦に開く時に、上の前歯が見えたりする。 私の個人レッスンの時にも、先生から指摘を受けた。 正確にきちんと発音しようと気を使うあまり、唇や口に神経を集中して、緊張させてしまっているのね。 発音なんてそんなに気にしないで、もっとおおらかになって口を開けないと、声は出ないわよ。 言われてみれば、身に覚えがある、十分すぎるくらいある。 正しい単語を正しい文法に乗せて話しても、発音が悪いと通じない、何度も聞き返されるっていう情けなさや悔しさを、過去にさんざん味わってから、発音にはとにかくとにかく気を使うようになったんだ。 どうりで私の話し方なんて、全然声が通らないわけだわ。 もちろん、それだけじゃないんだろうけど。 話し声を聞いただけでそこまで分かるなんて、すごい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 23, 2008 08:48:09 PM
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