ワクチンを接種した方がいいと思う理由のひとつ。
やっと、またHPVワクチンの接種が公的に再開される風潮になってきて良かったと思います。できれば男子も一緒に接種をするようになるともっといいと思うのですが。接種による副作用が怖くて自分の娘に接種させられない!!というお母様方には、「副作用のリスクからは救えても、ガンにかかるリスクからは救えないんですよ?」と伝えているのですが、「早期発見すればいいんですよね!!」と、とある有名な女性シンガーの方から返信がきたことがあります。いやいや。私も早期発見できたから命に別状はなかったものの、ガンに「かかるか」「かからないか」の間には、とてもとても大きな差があります。0と1、程度の差ではありません。0と100くらい心と、精神にダメージを受けます。私は2008年にPDT治療をしましたが、それ以来、13年間ずっとパートナーはいません。男性と深い関係になって、またHPVに感染してしまうことがこわくてこわくてたまらないからです。2011年当時のブログ(予防接種について)でも『今はシングルですが、この先、パートナーができた時に「また感染するのでは・・・」という心配があるので、好きな人ができてもそれがトラウマになっているのが辛いです。』と書いていましたが、それから10年経っても同じトラウマを抱えたままです。ちなみにその当時いい感じになった男性は別の女性と結婚しました。あなたの娘さんが同じように悩み傷つき、男性と親密な関係を築けず、そのため一生結婚する勇気がもてず、そのため娘さんが子供を産み育てる喜びを味わえず、そのためあなたが孫の顔も見られない、そういうリスクもあるということを、理解しておいてくださいね。まぁ私個人的にはずっと仕事が充実していて恋人作るどころではなかったということもありますが、ここ数年、「恋人いてもいいかな」と思うようになりました。ですがしかし。男性と親しくなるシチュエーションを妄想したりしてみますと、いい雰囲気になったところで、「ちょっと待って!!」と雰囲気に流されずがんばって冷静さを取り戻し、自分が子宮頸がんの治療をしていて男性と親しくなるのが怖いせめて一緒にHPVワクチンの接種をしてくれないか?と説明して、それを理解して「いいよ」と言ってくれる人でないと、恋人にはなれないな、などとシミュレーションしている今日この頃なのです。子宮頸がんとはなんぞや?という説明からしないといけないのでよほどの信頼関係を築いてからでないと難しいかな、とかその分、身持ちが堅くなって大切にしてもらえるかな、とか妄想は尽きませんが私もそろそろ40代後半になりました。子供を産むことはもうないですが、この先の人生を共に楽しく過ごせるようなパートナーは欲しいです。「ワクチンを接種すべきか、接種しないべきか」悩んでいる方の参考になれば、幸いです。