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わんにゃんかんぱにぃ

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2024年11月
2023年11月04日
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「おしりから何か出ています!」


そんな主訴で患者さんが訪れました。










診察台の上のワンコ。


おしりをこちらに向けてもらって。


確かに、何か出ています。






肛門(腸)ではなく、


膣のほうです。



わんちゃんの膣から まあるい血管まじりの組織がでてきています。









表面はしめっていて、


毛はありません。


皮膚ではありません。







ひっぱっても とれません。


奥の奥に 根っこがあるので、


膣の中とつながっています。











さて、


この物体の答えは、




膣です。




膣脱とはまたちょっと違いますが、


膣の一部が大きくなって、


外部に出てきたものです。



過形成した膣の一部です。









このままほっといてもいいですが、

ほっといても


だんだんと大きくなります。


それと、


おすわりしたときに


床にあたり、こすりつけるので、


表面から出血したりもします。


そしてそれをまた気にして、

わんちゃんが舐め壊したりもします。




おしっこの出口でもあるので、


大きくなっていくほど


おしっこがしづらくなったりもします。



はじめは小さい出来物でも

みるみるうちに大きくなってくるので


早めの処置がおすすめです。


小さいうちだと

無麻酔で


診察ついでに、診察台の上で

処置が可能です。







なので、

このわんちゃんもその場で処置しました。



根っこを確認して、

それと一番大事なのは、


尿道の位置です。



尿道の出口は膣の中にあります。


そこを見落としてしまうと

あとで

おしっこがでない・・・ということもあり得ます。


外尿道口を確認して、


そこを傷つけないように


根っこ部分を結紮します。


その後、

出来物だけを切除します。


最後に切り口からの出血がないかを確認して

止血します。

















切除した出来物です。







ウズラの卵よりは大きいです。






この病気。


はじめて見る方が多いかもしれませんが、


まあまあよくある症例です。





処置後の投薬としては


抗生物質、

止血剤、

抗炎症剤、

消炎鎮痛剤、、、、

これらをその子の必要性に応じて処方します。



処置後は、


そのまま帰宅して、普通の生活をおくってOKです。




家庭では、

排尿時の異常がないかどうか、


日常生活で気にする素振りがないかどうか、


観察していただければOKです。







ということで、


昨日は、


~鼻水~のお話をしましたが、


今日は、

~おしり~のほうのお話をさせていただきました。




いつもは見ないところだと思いますが、

わんちゃんたちのお尻も ときどきは異常がないか観察してあげてくださいね。









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最終更新日  2023年11月29日 17時03分05秒



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